すごいぞ! レネゲード ・トレイルホーク
翌日はレネゲード・トレイルホークをまる1日試乗。結果的にジープの上位と下位モデルを乗ることとなったが、このモデルのポテンシャルには驚かされた。前日の晴天とは打って変わり、吹雪の中での試乗となったが、コクピットに乗り込むと視界が悪くても四隅の位置感覚がはっきりとわかる。Gクラスしかり、ディフェンダーしかり、リアルオフローダーに共通しているのはドライバーの身体によく馴染むこと。レネゲードは体躯も小さいので、運転時の安心感も高く、蓋のない流雪溝や崖っぷちにビクビクすることはない。
走り出しは意外にもジェントルで、プラットフォームはフィアット500Xと共通だが、トランスミッションはトレイルホークのみZF製の9速ATを採用。走行モードはオートのほか4つから選べ、今回は「スノー」を選択して、帯広周辺を走り回ったが、不意にステアリングを取られることもなく、電子制御も早めに作動してくれる設定なので、悪天候でも不安に襲われることはなかった。
「トレイルレイテッド」のモデルは、上位下位関係なく、走破性が担保されている。その裏打ちがあるからこそ、日常に冒険心を見出せるのだと再確認した。