ラングラー・アンリミテッドの爆発的なヒットは周知の通りだが、これを超えるアドベンチャービークルといえるピックアップトラックのグラディエーターが日本に上陸。その個性と存在感をオフロード試乗会で体感した。
【写真10枚】ジープ・グラディエーター・ルビコンの魅力が詰まった写真はコチラ
このクルマにしかない魅力が確実に存在する
2018年11月に旧FCAから発表されたジープ・グラディエーター。ラングラーJLのプラットフォームをベースに開発されたピックアップトラックで、全長5600mm、全幅1930mmの体躯に、最高出力284ps/最大トルク347Nmを誇る3.6LペンタスターV6エンジンを搭載。アメリカンの中でもとりわけニッチなピックアップが、驚くことにカタログモデルとして日本に導入された訳だが、現インポーターであるステランティスジャパンは、勝算は十分だという。実際に先行予約では400台を超える注文が入り、その数は日々更新中とのことだ。
今回はクルマのキャラクターを鑑みてか、オフロードコースでの試乗となったが、販売されるグレードはルビコンのみで、マッドテレインタイヤやFOX社製パフォーマンスショックアブソーバーなどが標準装備されることから、ここが主戦場とも考えられる。
直前まで雨が降っていたこともあり、かなりハードな路面状況であったが、アプローチアングルは43.4°/デパーチャーアングルは26°から生まれる走破力により、モーグル路でも車体下を痛めることもなく走り抜け、雨で悪化したぬかるみでもフロントスタビライザーを解除するスウェイバー・ディスコネクト・システムにより、路面と並行に近い姿勢のままクリアすることができた。
乗り心地以上に、ドライバーのアドベンチャー魂を掻き立てるグラディエーター。このクルマしかない魅力は、確実に存在している。
【Specification】ジープ・グラディエーター・ルビコン
■全長×全幅×全高=5600×1930×1850mm
■ホイールベース=3490mm
■車両重量=2280kg
■エンジン種類/排気量=V6DOHC24V/3604cc
■最高出力=284ps(209kW)/6400rpm
■最大トルク=347Nm(35.4kg-m)/4100rpm
■トランスミッション=8速AT
■燃料タンク容量=83L(レギュラー)
■サスペンション(F&R)=リジットアスクル
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F&R)=LT255/75R17
■車両本体価格(税込)=8,400,000円
■問い合わせ先=ステランティスジャパン ☎0120-712-812