ボルボ

【国内試乗】ボルボの最新MHEV/PHEV/BEVモデルを九州で一気乗り!

九州エリアでボルボの主要モデルを試乗。昨今の同社はBEV(電気自動車)を全面に打ち出しているが、PHEV(プラグインハイブリッド)やMHEV(マイルドハイブリッド)ももちろんラインナップする。数種類のボディタイプとパワーユニットを試乗してみえてきた、ボルボの「いま」をお届けしよう。

乗り比べて再確認した「いま」のボルボの多様性

ボルボがラインナップするMHEV、PHEV、BEVの主要モデルを2日間に渡って九州エリアで試乗を行なう「ボルボ最新モデル九州試乗会」が4月上旬に開催された。「Volvo Recharge」を掲げる同社は、ピュア・エレクトリック(BEV)とPHEVが主要パワーユニットであることに疑いはないが、MHEVもカスタマーにとっては有力な購入候補。よって、これらをじっくりと試乗することができる2日間は貴重な機会といえる。

【画像41枚】九州・福岡をベースに行なわれたボルボ最新モデル試乗会のフォトギャラリーはコチラ

旅の初日は、福岡空港で試乗車を借り出し、北九州市の門司港を目指した。帰路は糸島にある芥屋海水浴場に立ち寄った。あいにくの天候ではあったが、幸運にも撮影時は雨も上がり、風光明媚な一枚をおさめることができた。

最初に試乗したのはV60アルティメットB4。MHEVゆえ内燃機が主力となるが、市街地を走り出した瞬間「ボルボのエンジン久しぶり……」と、愛おしさが込み上げてくる。北九州市の門司港を目指して九州縦貫自動車道をクルーズしていても、ジェントルな出力特性に野暮ったさはなく、実に軽快な走り。

「アルティメット」グレードでは、実用品とアートガラスで知られるオレフォス社によるクリスタル製シフトノブが採用される。トランスミッションはボルボ内製の7速DCT。

その背景として、MHEVとなったことでエンジンにも細かい改良が加えられ、VNT(バリアブル・ノズル・タービン)ターボを搭載し、吸気と排気で効率化が図られ、トランスミッションも8速ATから7速DCTへと変更されている。このように、着実に改良を積み重るのもボルボらしいところで、北欧エステートという希少性も相まって、ボルボ車で内燃機の最後の色香を感じたい方にはお勧めの一台である。

2列目シートはスライド&リクライニング機構付きで、センターシートは格納式のジュニアシートが備わる。リアドアには手動式のサンシェードも装備され後席の快適性は高い。

門司港からの福岡市街への帰路では、XC90リチャージ・アルティメットT8 AWDプラグインハイブリッドに試乗。全長4950㎜、全幅1960㎜の体躯はフラッグシップSUVに相応しい恰幅ではあるものの、直線と穏やかな曲面で構成されたボディは、見切りも良く大きさをネガと感じることはない。また、走行モードには「オフロード」が設定されて3列目シートも備わるなど、ボルボのラインナップでは最もアクティブ&マルチな使い方ができるモデルといえる。

2日目は、同じく北九州市の小倉に位置する平尾台カルストへ向かった。平尾台へのアプローチではつづら折りのワインディングを試すこともでき、両車のポテンシャルを再確認できた。帰路は福岡市にある志賀島(半島)に立ち寄り、ゴールの福岡空港を目指した。

2日目は初日に続きあいにくの天候ではあったが、XC60リチャージ・アルティメットT6 AWDプラグインハイブリッドとC40リチャージ・アルティメット・ツインモーターを借り出し北九州市にある平尾台カルストを目指した。

ボルボとしては初となるレザーフリーを採用したインテリア。リサイクル素材を積極的に取り入れ、ボルボ流のサスティナブルがアイコニックに表現されている。

XC60とC40は、SPA/CMAとプラットフォームを異にするが、今回の試乗車はともに2トンを超える立派な車重を蓄えている。平尾台へアクセスするつづら折りのワインディング路では、相応の重量感を感じさせるものの、4輪の接地感や上屋の安定感はC40に軍配。SPAとCMAはモーター搭載位置や、そもそも今回はパワーユニットも異なり純粋比較はできないが、C40は万が一の衝突時を考慮して、車体の側面にバッテリーを配置せず、床下中心部にレイアウトしていることが奏功しているとも考えられる。走りは刺激的ではないが、独自のレイアウトから生まれるジェントルな安定感こそボルボの真骨頂と言えるだろう。

他の試乗車と同様、インフォテインメントシステムにはGoogleのオペレーションシステムを採用。Pureモード(EV走行モード)による最大航続距離は約80km。

今回はダイジェストでお届けしたが、2日間の試乗でボルボの隠れた多様性を再確認できた。電動化一直線のボルボではあるが、どのパワーユニットもボディタイプも味わい深く、「いま」のボルボは成熟を極めていると言えるだろう。

【specification】Volvo V60 Ultimate B4
■全長×全幅×全高=4780×1850×1435mm
■ホイールベース=2870mm
■車両重量=1710kg
■エンジン種類/ 排気量=直4DOHC16V+ターボ+モーター/1968cc
■最高出力=197ps(145kW)/4750-5250rpm
■最大トルク=300Nm(30.6kg-m)/1500-4500rpm
■モーター形式/種類=3330/交流同期電動機
■モーター最高出力=14ps(10kW)/3000rpm
■モーター最大トルク=40Nm(4.1kg-m)/2250rpm
■トランスミッション=7速DCT
■サスペンション(F:R)=ダブルウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=235/45R18:235/45R18
■車両本体価格(税込)=6,590,000円

【specification】XC90 Recharge Ultimate T8 AWD Plug-in hybrid
■全長×全幅×全高=4950×1960×1775mm
■ホイールベース=2985mm
■車両重量=2340kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ+モーター/1968cc
■最高出力=317ps(233kW)/6000rpm
■最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/3000-5400rpm
■モーター形式/種類=T57(前)、TZ220(後)/交流同期電動機
■モーター最高出力=71ps(前)、145ps(後)
■モーター最大トルク=165Nm(前)、309Nm(後)
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=ダブルウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=275/35R22:275/35R22
■車両本体価格(税込)=12,440,000円

【specification】C40 Recharge Ultimate Twin Motor
■全長×全幅×全高=4440×1875×1595mm
■ホイールベース=2700mm
■車両重量=2150kg
■モーター形式/種類=EAD3 EAD3/交流同期電動機
■モーター最高出力=204ps(前)、204ps(後)
■モーター最大トルク=330Nm(前)、330Nm(後)
■サスペンション(F:R)=マクファーソンストラット:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=235/45R20:235/40R20
■車両本体価格(税込)=7,590,000円

【specification】XC60 Recharge Ultimate T6 AWD Plug-in hybrid
■全長×全幅×全高=4710×1915×1660mm
■ホイールベース=2865mm
■車両重量=2180kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ+モーター/1968cc
■最高出力=253ps(186kW)/5500rpm
■最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/2500-5000rpm
■モーター形式/種類=T52(前)、TZ220(後)/交流同期電動機
■モーター最高出力=71ps(前)、145ps(後)
■モーター最大トルク=165Nm(前)、309Nm(後)
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=ダブルウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=275/35R22:275/35R22
■車両本体価格(税込)=9,990,000円
公式ページ https://www.volvocars.com/jp/

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