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【デトロイトショー 2016】もはや半自動運転!? 新型Eクラスの先進技術がスゴい

エンジン:まずは4気筒、次いでハイブリッドとV6を追加

 新型Eクラスは、ガソリンエンジンのE200とディーゼルエンジンのE220dという4気筒2モデルからのローンチとなる。ガソリンは135kW(183ps)から180kW(245ps)、ディーゼルは110kW(150ps)から143kW(195ps)だ。4気筒ディーゼルはオールアルミの完全新設計で、従来のものよりコンパクトかつ軽量に仕上げられている。また、新たに開発した表面コーティングの「NANOSLIDE」により、シリンダーとピストンの摩擦抵抗も低減された。

 その後、4気筒ガソリンエンジン+ハイブリッドのE350eを追加。205kW(279ps)の最高出力と600Nmの最大トルクをコンパクトカーより少ない燃料消費で発揮し、しかも電気モーターだけでも約30kmほど走行可能という。

 ガソリンエンジン車のトップレンジは、最高出力が245kW(333ps)、最大トルクが480Nmの6気筒ユニットを搭載したE400 4MATICだ。ディーゼルも同じく6気筒で、こちらは最高出力190kW(258ps)と最大トルク620Nmを誇る。もちろんメルセデスのディーゼルでお馴染みの尿素SCRシステムも、最新の仕様が組み込まれる。

 当然ながら全車がスタート/ストップ機能を装備し、ガソリンはユーロ6排出基準対応、ディーゼルは実走行でのCO₂排出量を規制するRDE規制(2018年施行)を織り込み済みとのことだ。

 

トランスミッション:全車に9速オートマチックを採用

 トランスミッションは全車に最新の9Gトロニックを採用。シフトチェンジが素早く、燃費効率と騒音低減に有利な低エンジン回転数走行を可能にする。

 

サスペンション:新開発のエアサスを含む4タイプを用意

 エグゼクティブラインにはコンフォートサスペンション、アバンギャルドラインには15mmローダウンされるスポーティなアバンギャルドサスペンション(アダプティブダンピング調整機能をオプション設定)が標準装備される模様。さらに3つのエアチャンバーを備える高感度・高応答「エアボディコントロール」マルチチャンバーエアサスペンションをオプション設定する。セルフレベリング機能を備え、高速走行中は自動的に車高が下げられる。「コンフォート」「ECO」「スポーツ」「スポーツ+」の4モードを用意。

 

次世代運転支援システム:半自動運転ともいえそうな多彩な制御を搭載 

 新型Eクラスには非常に数多くの支援システムが搭載されている。なかでも注目は「ドライブパイロット」。前走車のみならず周囲の交通状況まで読み取る、いわば高機能型追尾式クルーズコントロールで、緊急時にブレーキペダルの踏み込みをアシストまたは自動制動するアクティブブレーキアシスト、車線変更時のステアリング操作を支援するアクティブレーンチェンジ、回避行動時にステアリング操作をアシストする回避ステアリングアシストなどの機能を含んでいる。

 

 

ヘッドライト:84個のLEDを個別に制御

 歩行者や対向車などの存在を検知すると、片側84個のLEDの明るさを調整して配光を自動的に変化させる、高解像度マルチビームLEDヘッドライトを採用。

 

ボディ:堅牢かつ低空気抵抗

 フロントフェンダー、ボンネットトランクリッドなどを含むボディ前後の大部分をアルミ化している。また、ラジエターグリルの開口部を走行状況に合わせて開閉するエアパネルを採用するなどの積み重ねにより、空気抵抗係数はクラス最高レベルの0.23を達成した。

 

 これらの先進技術の先に見えるのは、言うまでもなく「完全自動運転」だ。それに向けての大きな一歩を、メルセデスはこの新型Eクラスで踏み出したと言えるだろう。

 

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