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最新モデルの発売前にその歴史をおさらい! タミヤの最新RCカーモデル「M-07 CONCEPTシャーシキット」が登場!

星のマークでおなじみの模型メーカー・株式会社タミヤは、1/10電動RC(ラジオコントロール)カーシリーズの人気カテゴリー「Mシャーシ」シリーズの最新モデル「M-07 CONCEPTシャーシキット」を2017年6月24日に発売する。また、同モデルで参加可能なタミヤ公式のRCカー競技会「タミヤグランプリ全日本選手権」(2017年6月〜10月全国17会場で開催)において、マツダ株式会社の協賛により「MAZDA Championship」クラスが実施されることも併せて発表された。

 

これに先がけ、タミヤではメディア関係者を対象とした製品説明会およびレース体験会を開催。ル・ボラン・ブースト編集部も発売前の「M-07 CONCEPTシャーシキット」を御提供いただき、このイベントに参加させていただくこととあいなった。今回から数回にわたり、その組み立てからタミヤ掛川サーキットで開催される商品説明会およびレース体験会の模様をお送りしていく。

 

40年以上もの長い歴史を持つタミヤのRCモデル

 

(写真左)タミヤ初のRCモデル「1/16スケール M4シャーマン105mm榴弾砲」。内部機構などを現代に合わせて一新した同型モデルは、現在も販売されている。/(写真右)電動RCカーというホビーを世界中に広めた画期的モデル「1/12 ポルシェターボRSR934レーシング」※現在発売停止

 

1946年の創業から木製模型を手がけ、1960年からはプラスチックモデルの開発・販売を開始した、静岡の大手模型メーカー「タミヤ」。RCモデルは、今から約40年前となる1974年に登場した「1/16スケール M4シャーマン105mm榴弾砲」という戦車モデルが初の製品で、クラッチ機構を搭載した駆動系など、現在の目で見ても革新的な構造が採用された意欲作だった。

 

その2年後となる1976年には電動RCカー第1号となる「1/12 ポルシェターボRSR934レーシング」が登場。プラモデルから転用され、「走るスケールカー」とも言われた精密なボディと、RCカーは“エンジンが当たり前”とされていた時代に登場した扱いやすい電動カーの組み合わせが爆発的なヒットとなり、1年間で10万台以上という驚異的なセールスを記録。その後もタミヤからは「タイレルP34シックスホイーラー」や「バギーチャンプ」、「グラスホッパー」、「ホットショット」など、様々な名車が登場し、当時の少年達の心を鷲づかみにした。ちなみに一般的に言われる「ラジコン」は他社の商標であるため、タミヤ製品では当然使われていない。

 

「Mシャーシ」シリーズとは?

 

今回発売される「M-07 CONCEPTシャーシキット」は前述のとおり人気カテゴリーである「Mシャーシ」シリーズの最新作だ。「Mシャーシ」とは一般的な1/10スケールのRCカーよりひとまわり小さいサイズで、「ロードスター」や「デミオ」といった小型車を製品化するために生まれたモデル。1994年に登場した初代「M-01」から現在まで20年以上もの間高い人気を誇り、タミヤ公式のレース競技会である「タミヤグランプリ」や全国のRCサーキットで開催されている「タミヤチャレンジカップ」でも定番のカテゴリーになっている。

 

(写真左)初代Mシャーシ「M-01」※現在販売停止。/(写真右)フレーム形式を一新した「M-03」。

 

(写真左)重心位置を下げ、安定性を向上した「M-05」。/(写真右)「M-05」の基本構成はそのままにメインフレームやサスサームを変更した「M-05 Ver.2」

 

その人気の秘密は、コンパクトなサイズ感とホイールベースの変更を可能としたことで様々な車をリアルにスケールダウンできるフレキシビリティの高さ、さらには駆動方式の違いから生まれる、実車の走りまでもをスケールダウンしたかと感じさせる特徴的なドライブフィールだ。

 

「Mシャーシ」はシャーシの型番である数字によって駆動方式が異なり、型番が奇数のモデルがFFの前輪駆動、偶数のモデルがMRまたはRRの後輪駆動を採用している。型番が奇数である最新の「M-07 CONCEPT」はもちろん前輪駆動車で、「M-01」、「M-03」(1998年発売)、「M-05」(2009年発売)、「M-05Ver.2」(2014年発売)に続くFFモデルの第4世代だ。その走りがいかなるものか非常に気になるところだが、詳細については開発スタッフによる商品説明会の模様と併せて、後日紹介させていただくこととしよう。

 

編集部に「M-07 CONCEPTシャーシキット」が到着!

 

6月某日、待望の「M-07 CONCEPTシャーシキット」が編集部に到着! 製品は購入したユーザー自身が組み立てを行う“組み立てキット”で、このスタイルのRCカーは「プロポ」といわれる送・受信機やスピードコントローラー、走行用バッテリーと充電器を別途買い揃える必要があるため、今回はこれらが全てセットになったタミヤの「ファインスペック2.4G電動RCドライブセット」も併せて御提供いただいた。また、シャーシキットである「M-07 CONCEPT」にはモーターやタイヤ、ボディが同梱されていないため、こちらもそれぞれ「ライトチューンモーター(28T)」、「Mシャーシ スーパーグリップタイヤ」を支給していただき、ボディには「マツダ デミオ」が指定された。

 

(写真左)「M-07 CONCEPTシャーシキット」と「ファインスペック2.4G電動RCドライブセット」のパッケージ。/(写真中)キットの箱には取っ手が付いており、完成後は持ち運び用のキャリングケースとして使用できる。/(写真右)タミヤRCカーではポピュラーな組み立てキットモデル。ユーザー自身の手で愛車を組み上げるスタイル。

 

(写真左)「タミヤグランプリ」の「Mシャーシクラス」で指定モーターとなることが多い「ライトチューンモーター」。/(写真中)タイヤにはオプションで用意される「Mシャーシ スーパーグリップタイヤ」が支給。/(写真右)ボディは衝撃に強いポリカーボネート製。こちらもシャーシ同様、ユーザーの手による塗装が必要だ。

 

次回からはいよいよ組み立て作業を開始します!

 

 

 

 

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