安全性の向上にも貢献
自動車サプライヤー大手のコンチネンタルが、照明の役割も果たす内装材の研究を進めている。ドアトリムやインパネ、コンソールなどに使われる樹脂製の内装材がデジタル信号に応じて光を放ったり、警告灯のような表示も可能となり、デザイン面だけでなく安全面での利用価値をアピールしている。
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studio shot passenger car interior
疲労や危険な交通状況が発生した場合、表面の色を変化させることで、ドライバーの意識レベルから安全を促すことが可能となる。
ACELLA HYLITEと呼ばれる半透明の素材は照明技術と組み合わせることができ、光の強さも自在に変化させられる。コンチネンタルによると体内時計、天候、環境光などに沿って調整も可能で、ドライバーの体調などに合わせることで疲労の軽減にも貢献するという。また、アラート機能と連携し、光の変化や警告表示で危険な状況をより分かりやすく知らせることもでき、予防安全機能としても期待できる。こうした機能は自動運転との相性もよく、相乗効果による安全性の確保や、車内の雰囲気や質感の向上にも貢献してくれそうだ。
光ファイバーなどを使ったイルミネーションはアクセサリとしても普及しているが、この内装材は各席ごとに明るさや色を調整することもでき、車内の雰囲気を変えることもできる。安全性、エンターテイメント性がありさまざまな用途が考えられる内装材だが、どのメーカーのクルマが最初に使うのか。トレンドとなる可能性も秘めているだけに楽しみだ。