スマホアプリの普及で市販カーナビの売れ行きが気になるところだが、ここ数年はPNDを除いて横ばい。しかも、ドライブレコーダーやETC2.0車載器との連動といった付加価値が求められている。そんな市況を鑑みてか、ケンウッドがこの10月中旬から発売した「彩速ナビゲーション」の新シリーズ「TYPE M」も例に漏れず、同社が注力しているドライブレコーダーやETC2.0車載器との連携機能がふんだんに盛り込まれた。
8インチの「MDV-M805L」をはじめ、200㎜ワイドモデルの「MDV-M705W」(写真左)、180㎜用の「MDV-M705」(写真右)を「TYPE M」シリーズとして投入。どちらもオープン価格。
例えば、新製品ドライブレコーダーの「DVR-N530(フロント)」と「DVR-R530(リア)」を「TYPE M」シリーズに組み合わせれば、クルマの前後シーンを同時に撮影/録画できるから、万一への備えもちろん、リアビューモニターとしても便利に活用できる。高度化光ビーコンに対応したETC2.0車載器の「ETC-N7000」と連携させれば、ITSスポットでの渋滞回避や安全/災害情報なども入手できる。
「ETC-N700」(写真左)はナビ画面で信号情報を表示し、新たな運転支援サービスが活用できる。ナビ連携型ドライブレコーダー「DRV-N530」と後方を録画するリヤ用ドライブレコーダー「DVR-R530」(写真右)。いずれもオープン価格。
使い勝手の面では、「新INFOウィンドウモード」と呼ばれるメインメニューを採用。目的地への到着予定時間や残距離をグラフィカルに表示し、渋滞表示や速度履歴など、必要な情報が任意で選択できるのだ。また、AV機能の進化ぶりは著しく、ハイレゾ音源を転送する高音質コーディック「LDAC」を搭載し、ハイレゾ対応デバイスをBluetooth接続することで、ワイヤレスで気軽にハイレゾ音源相当の高画質サウンドが楽しめるようになっている(http://www.kenwood.com/jp/car/)。
リポート=塚田勝弘/フォト=水野孔男