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廃タイヤの約6割が燃料として再利用されるも不法投棄も後を絶たず

廃タイヤのリサイクル率が93%に

リサイクルの優等生といわれる廃タイヤ(使用済みタイヤ)。郊外に大量の廃タイヤが野積み保管されている光景などを見ると、環境への影響は大丈夫か!? という気もするが、そのリサイクル率は2017年も93%と、大半がリサイクル利用されている。


日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると2017年の廃タイヤ発生量は前年比3.2%増の9700万本! に達し、重量は3.7%増の103万4000トンにおよんでいる。その93%に当たる96万5000トンがリサイクルされており、更生タイヤ(再生タイヤ)など加工再利用が17%、燃料として熱利用されるのが63%、中古タイヤとしての輸出が13%となっている。6割以上が燃料として燃やされており、熱を多く必要とする製紙業では欠かせない燃料となっている。ちなみにリサイクル利用以外では1%が埋め立てに利用されており、使えなくなったタイヤの大半はどこかで役立っていると見ていいだろう。


一方で時々問題になる不法投棄や不法集積も後を絶たず、2018年2月時点での不法集積が3万2026トン、不法投棄が3745トンと全体から見れば少ないものの、かなりの量が集積および投棄されている。放置および投棄されれば悪臭や火災源など周囲に害を与えるだけに、廃タイヤを悪者にしないためにも、取り締まり等の強化を望みたいところだ。

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