マシンはさらに先鋭化
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去る9月14日、ドイツ・ミュンヘンにあるBMW Weltのドッペルケーゲル(ダブルコーン形状の別館)において、BMW iモータースポーツによる「2018/2019年シーズン フォーミュラE」新型マシンの公開とドライバーラインアップの発表を含めたワークス体制発表会が行われた。
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電気自動車によるゼロエミッションのレースとしてシーズン5を迎えるFIAフォーミュラE選手権は、2018/2019年からは新型マシン「ジェネレーション2」が採用され、旧モデルよりもさらにエアロダイナミクスが強化された先鋭化されたデザインに、BMW iをイメージした鮮やかなブルーが映える。また、F1グランプリやF2規定のマシンと同様に、ドライバーの安全面強化を図るべく、「ハロ(コクピット保護システム)」が新たに追加されている。
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車重はドライバーの体重とバッテリーの重量を合わせてもわずか900Kg、最高出力250kw、0‐100km/h加速は2.60秒という、ピュアEV(電気自動車)ならではの強烈な加速力で、最高速度は240km/hを誇る。
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参戦ドライバーは、昨年に続き登板の、ポルトガル人のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手に加え、BMW M6 GT3や M8 GTEを駆りル・マン24時間レース等で活躍中のアレキサンダー・シムス選手が新たに起用され、シーズンを通じたレースマネジメントはアメリカの名門「アンドレッティ・モータースポーツ」が継続して担うとのこと。
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BMWの電動化ソリューションを担うサブブランドとして誕生し、今年10年目を迎えた「BMW i」 。他メーカーとは大きく一線を画した、近未来イメージの高いデザイン性と実用性に優れたi3とi8のテクノロジーは、実はフォーミュラEのマシンに注がれると同時に多くの部分で共通化されている事もあり、ストリートカーとモータースポーツの両エンジニアが共同で研究開発を行っているところもトピックだ。
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BMWはさらなる増産が求められるEVやプラグインHVカーの研究教育センターを、総工費200ミリオンユーロを掛けてミュンヘン市内北部に建設中だ。2019年初旬のオープンを予定しているとあって、来シーズンのフォーミュラE活動と併せて注目される事は間違いないだろう。
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また、BMWモータースポーツは今季よりフォーミュラEの活動を「i Motorsport」に、M4で参戦中のDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)とM8 GTEを駆るWEC(世界耐久選手権)の活動を「M Motorsport」に分け、この2本立てでワークス活動を強化する構えだ。
新型マシン「BMW iFE.18」を投入するフォーミュラE選手権の2018/2019年シーズンは、2018年12月15日に行われるサウジアラビア王国のディルイーヤでの開幕戦を皮切りに世界各地での13戦をラウンドする。