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【アウディ】工科大学と自動運転やライドシェアの効果を検証

「渋滞のない都市」をシミュレート

完全な自動運転車が実現すると、片側4車線の道路では、そのうちの1車線を歩行者や自転車用に割り当てることが可能とされている

自動運転やライドシェア(相乗り)などのモビリティサービスがメディアを賑わしているが、自分でクルマを運転して自由に移動していると、なかなかそのメリットを想像しにくい面もある。そんな疑問に対するひとつの解として、アウディが都市部での交通への影響をシミュレート。自動運転とライドシェアが普及することで、通勤移動に要する時間が3分の2に短縮されるという結果を導き出している。

この研究はアウディ、カールスルーエ工科大学、モビリティパートナーズ(コンサルタント会社)が共同で行なったもので、クルマ通勤が多数を占めるドイツのインゴルシュタットの交通状況をモデルに分析。それによるとコネクテッド機構を備えた自動運転車が40%以上を占め、さらにライドシェアを活用することで、移動人数が10%増えたとしても通勤時間は短縮できることが判明。さらにクルマによる道路占有が減り、都市生活の質も向上するとしている。

たしかに身勝手な動きをする通勤車やタクシーがなくなり、1名乗車のクルマが減ればクルマの流れはスムーズになる。パーソナルモビリティとしてのメリットは減るかもしれないが、混雑する通勤時間だけでも自動運転+ライドシェア優先の規制などをすれば渋滞による損失はかなり減るはずだ。それが実現できるかどうかは別として、朝夕だけ超混雑する地方都市などでは、この研究を参考に実証実験をやってみる価値はありそうだ。超満員電車が延々と走る東京ではちょっと無理かもしれないが……。

田畑修

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