スピード系競技での常勝は当然の結果。意のままに走る感動的チューニング
スピードトライアル参戦車両で圧倒的な装着率を誇るのがハイブリッジファースト製サスペンションだ。軸となるスピードマイスターコイルスプリングは45mmアップ仕様で、バネレートはやや高め。2インチアップにしなかったのは走りを重視しての結果で、バネレートもハイスピード走行を考慮してセッティング。
「なぜこの位置?」と疑問のあったエアクリーナーは「最適!」と言える場所に移設。
純正コンピューターはまだ解析できていないため、取りあえずはサブコンでファインチューン。
JB64用コイルも同じ理念で開発されており、45mmアップ、バネレートはフロント2.5㎏、リア2.5㎏と高めの設定。数値を聞くと「硬い」と思う人は多いだろうが、実際にドライブするとそのマイルドさに驚かされるはず。大嶋氏は「巻数や巻方などを工夫すれば、レートが高くても乗り心地のよいコイルになる」と言う。
インタークーラーは大型の前置きに変更。位置、大きさともにここならまったく持って問題なし。
実際、初期入力からスムーズにストロークして、スピードを上げてもじっくりと粘る。コーナリングはまさにオンザレール感覚で、狙ったラインをトレースしていく。面白くてついアクセルを踏む込むものの挙動は安定したまま。そして、メーターの数値を見て「こんなに出していたのか?」と驚くことに! ショックは高性能のFOXを奢っていてその恩恵もあるが、オンロードでは思わずにやけるほど官能的な走りを堪能できた。
試乗車には前後にLSDが組み込まれていた。ブレーキLSDはあてにならないのでこれがイイ!
コイルプリングは45mmアップ仕様で開発中。JB23と同様、競技で勝てるスペックだ。
オフロードでも安定した挙動は変わらず。さすがに45mmアップだと深いモーグル地形で足を浮かすが、前後に組み込まれたLSDが前へと走らせる。キャンバー地形でも挙動が落ち着いているので不安を感じさせず、ステアリングからトラクション状況が伝わってくる。
マフラーは排気効率に有効な左出しタイプで開発中。もちろん車検対応なので安心して装着できる。
脱着可能なメンバーはリフトアップするとプロペラシャフトに干渉するので対策品を開発。
エンジン系もファインチューンによってスムーズ&パワフルさが増していて、とにかく扱いやすい。ノーマルのJB64には色々と不満を感じていたが、この仕様なら素直に欲しい! と思った。