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「危ない交差点ワースト5」を公表

日本損害保険協会が人身事故件数をもとに制作。都道府県別および全国ワーストを掲載

知らない土地をクルマで走るときにはちょっと不安になることもある。とくに交差点ではより慎重な運転が必要となるが、そんな土地を訪れる前に見ておくと役に立つ「全国交通事故多発交差点マップ」というサイトがある。損害保険会社の団体である日本損害保険協会(損保協)が2008年から開設しているインターネットサイトで、蓄積されたデータはかなりのもの。カーナビへのデータ提供なども行なっており、知らず知らずのうちに利用している可能性も高い。

今年9月に公表された最新版にも各都道府県の「危ない交差点」のワースト5を掲載。その交差点で起きた人身事故件数から割り出したもので、元データや過去の事故状況を各都道府県の警察や地方新聞社から得て、損保協で分析して掲載している。
また、その最新版のみならずアーカイブも見ることもできるので、その年のワースト5だけでなく、過去に事故多発が指摘された交差点もチェック可能。広い北海道や、交通量の多い東京など大都市では「ワースト5だけじゃ足らない」と思われる人もいるだろうが、その場合は過去データを閲覧して参考にするといいだろう。

また、サイトにはその交差点で事故が多い原因、過去の事故の状況、予防に有効な方法なども書かれており、これがけっこう参考になる。たとえば札幌の新道東駅交差点については「交差点の中央部に高速道路の橋脚があり、見通しが悪い」といった感じで、実際に走る前に知っておけば事故を防げる可能性は高い。また「ひき逃げによる事故1件」といった状況も書き込まれており、深刻な事故が少なくないことも予想っできる。
ちなみに同協会は今回の全国ワースト10交差点も公表しており、2018年ワースト1の大阪府上本町6丁目交差点と福岡県湯川交差点では、昨年だけで18件もの人身事故が発生している。さらに3-5位が大阪府と福岡県と宮崎県、9位が兵庫県と福岡県と、ワースト10は近畿と九州のみで占められている。要因については触れていないが、その方面に行く用事があるときは、ぜひこの「全国交通事故多発交差点マップ」を一度見ておくことをお勧めしたい。

ル・ボラン2019年12月号より転載
田畑修

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