特集

老舗メーカーの開発力で新型ジムニーのオン&オフロードを快適に【ジムニー天国2020】

4WDを知り尽くす4×4エンジニアリングのこだわりが凝縮

4WD用パーツの老舗メーカーである4×4エンジニアリングサービス。ランクルからジムニーまで真摯に取り組み、パーツを作り続けている。その信頼性は競技からストリートまで、ベテランユーザーが指名買いする品質なのだ。

新型ジムニー用のパーツとしてピックアップしたいのがサスペンション。スプリングはダブルレートを採用した30mmアップ。低負荷時は乗り心地が良く、コーナーやクロカンで縮むとボディをしっかりと支える特性を兼ね備えた味付けだ。ショックは走行時に発生する振動を積極的に吸収するハーモフレック機能と14段調整式の減衰力調整機構を装備。さらにピストン径はランクルサイズとなる54φを採用し、いかなる場所においても快適かつ素晴らしいハンドリングを実現。ステアリングダンパーは大径タイヤを履いた新型ジムニーにも対応できるよう減衰力を約16%アップさせるなど、徹底的にこだわった仕様となっている。

ホイールは強度と軽さを兼ね備えたブラッドレーVエボリューション。競技でも実績ある高性能ホイールだ。

ホイールはアジアXCラリーにおいて5年連続入賞。しかも今年はゴールの4km手前でタイヤがパンクしたものの、修理するタイムロスを嫌いパンクしたままゴールまでホイールの損傷なく走り切ったほどの強度を誇るブラッドレーVエボリューションを採用。パワーロスを抑える軽さだけでなく強度にもこだわった性能が分かるエピソードだ。
外装パーツではリアラダーを装着。足をかけた時にボディを傷付けないクリアランスと、縦パイプにステップの棒を差し込むという安全性と実用性の高い手法を採用。ステンレス製なので耐久性が高いこともポイントとなる。

新型になって人気のカスタムがリアラダー。ボディとのクリアランスや強度にもこだわった作り込みとなる。

4WDを知り尽くすメーカーだからこそのこだわりが凝縮したパーツは、ジムニーライフがもっと楽しくなることを約束してくれるのだ。

大径タイヤ化を見越して減衰力を上げたステアリングダンパー。しっとりと落ち着いたハンドリングとなる。

ハーモフレックが2ランク上の乗り味を演出

4×4エンジニアリングが提案するJB64は、オンロードもオフロードも街中も、あらゆるシーンで気兼ねなく乗ることができるものだ。車高は標準車+30mmアップにとどめ、車高アップに伴う交換部品点数を削減して高性能を低コストで手に入れるトライを行っている。

リアショックはハーモフレック機能と減衰力調整を装備。ノーマル~30mmアップの車両に適合する長さだ。

用意してくれたJB64は、新開発のダブルレートコイルスプリングと、ハーモフレックを採用した筒径54㎜の新規開発フロントショックアブソーバーによって構成される。純正のサスペンションアームを採用、ブレーキホースも純正をそのまま使用できることがポイントだ。

減衰力は14段階で好みの固さに調整できるので、高速では高めに、街中やオフロードでは低めにできる。

走り始めてすぐに感じることは乗り心地の良さ。純正を上回っているかのようにも感じる。なによりも舗装の継ぎ目やギャップを通過する時のスムースな感覚は、ファミリーセダンに乗るようだった。前後14段階に調整可能なショックアブソーバーを調整して好みの減衰を得てみる。F8/R5にセットしてワインディングを走らせる。ハンドリングがシャープで気持ちよい。少ない舵角を与えると、コーナー外側のフロントがわずかに沈み、スッと向きを変えてくれる。

ランクルサイズのピストン径としつつボディとの干渉もしない絶妙なサイズのフロントショックを初採用。

その感覚はライトウエイトなスポーツカーに準ずるものだ。高速走行時の直進安定性も好ましい。JB64にはステアリングダンパーが標準装備されているが、これを16%ほど減衰値を上げたものに交換している。その効果のひとつが好ましい直進安定性ということなのだろうか?

フロントは純正ブレーキホースが利用できる30mmアップダブルレートコイルスプリングを採用。

もちろんオフロード走行も得意だ。なかなかにタフな走破性を見せてくれる。そのサスペンションの能力も評価できるが、運動性に影響する軽量なバネ下の実現に、トーヨー・オープンカントリーM/T 195R16が寄与していることも付け加えておきたい。

新開発14段調整式ショックアブソーバーは純正スプリングにも対応。調整式ラテラルロッドも新開発を採用。

SHOP’s VOICE

ジムニーであらゆる場所を楽しく走ることを目的に開発したサスペンションです。ブラッドレーVエボリューションは、アジアンラリー5年連続入賞の実績のある高性能ホイールです。

TUNER’s VOICE 永井和享さん

「走り出して段差を超える」その瞬間、このコンセプトを理解していただけるものと思っています。14段調整+ハーモフレックのショックアブソーバーによって上質な乗り味が得られます。そして好みの走り味を見つける楽しみもあります。

【装着パーツリスト】
★TIRE&WHEEL
TOYO オープンカントリーM/T-R 195R16C(オープン)/4×4エンジニアリングサービス BRADLEY-V Evolution 5.5J×16+22 スーパーブラック(32,000円/本)

★SUSPENSION
4×4エンジニアリングサービス カントリーサスペンションコイル 30㎜UP(42,000円/1台分)/4×4エンジニアリングサービス ビッグカントリーエキップ フロント 14段+ハーモフレック(22,000円/本)/4×4エンジニアリングサービス ビッグカントリーエキップ リア 14段減衰力切り替え(18,000円/本)/4×4エンジニアリングサービス ビッグカントリー ステアリングダンパー(近日発売予定)/4×4エンジニアリングサービス 調整式ラテラルロッド F&R(近日発売予定)/4×4エンジニアリングサービス フロントリーディングアーム偏芯ブッシュ(3,500円/個)

★EXTERIOR
4×4エンジニアリングサービス ステンレス製リアラダー(41,500円)

【問い合わせ】4×4エンジニアリングサービス 0574-25-1050 http://www.4x4es.co.jp/

 

 

テストドライバー:中田和夫 ジムニー天国2020より転載

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