
復刻版「ジャガーCタイプ」は1953年にル・マンを制したワークスチーム仕様を忠実に再現。2022年に8台限定で生産予定!
ジャガー・ランドローバーは1月28日、1951年に登場し1953年にル・マン24時間レースを制したジャガーの伝説的スポーツレーサー「ジャガーCタイプ」が生誕70周年の節目を迎えることを記念して、2022年に「コンティニュエーションカー」として8台限定で復刻生産する計画を明らかにした。
「Cタイプ」は、1951年から1953年にかけて53台が生産。このうち43台は個人向けに販売された。1952年には、当時のモータースポーツ界では革新的なディスクブレーキを採用。ジャガーがダンロップと共同開発したディスクブレーキを装着したCタイプは、フランスのランスグランプリでスターリング・モスの手でディスクブレーキ搭載車初の勝利を獲得した。さらに、1953年にはル・マン24時間レースで優勝。Cタイプを世界に大きくアピールした。
このたび生産される復刻版は、これまで手がけた「Eタイプ」や「XKSS」、「Dタイプ」のコンティニュエーションシリーズで得た復刻ノウハウを生かし、オリジナルのCタイプからスキャンしたデータを最新のコンピュータシステムで解析。可能な限りオリジナルが忠実に再現されるという。
復刻するのは1953年にル・マンを制したワークスチームカー仕様で、ウェーバー製トリプルキャブレーターを備えた220bhp(223ps)を発揮する3.4L直列6気筒エンジンやブレーキディスクを搭載。
さらに、エンジニアリングCADデータを一歩進め、特別なオンラインコンフィギュレーターによって、仮想的にCタイプ・コンティニュエーションの実車イメージを確認する機会を顧客に提供する。この新しいツールを利用すると、顧客はCタイプ・コンティニュエーションに用意される12のエクステリアカラーと8つのインテリアカラーのなかから、カラーとトリムオプションを比較したり、オプションのレーシングラウンド、ステアリングホイールバッジ、ボンネットバッジを装着した姿を確認したりすることができる。
Cタイプ・コンティニュエーションの顧客は、さらなるオプションとしてFIA(国際自動車連盟)公認のハーネスシステムやロールオーバープロテクションが選択可能。これにより、レースへの参加やサーキット走行、クローズドコースでの使用に対応させることが可能だという。