3つのカメラで死角ナシ!
背面には2.7インチディスプレイを備えている。記録映像の再生や各種の機能設定に利用する。ケーブル接続部にはカバーを装備。
360°カメラ搭載型ドライブレコーダーの草分けともいえるモデルが、カーメイトの「d’Action(ダクション)360」シリーズだ。従来からの「d’Action 360 DC3000」、「d’Action 360S DC5000」はどちらもドライブレコーダーだけでなくアクションカメラとしても使える「ドライブアクションレコーダー」という独自のスタイルだったが、今回リリースされた「d’Action 360D DC4000R」はシリーズ初のドライブレコーダー専用タイプとなる。ちなみにスタイリッシュなボディは「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した。
個性的なデザインの本体にはフロントカメラと360°カメラを搭載。サイズは92×122×47mm、重量は206g(いずれもマウント装着時)。
カーメイト d’Action(ダクション)360D DC4000R オープン価格(実勢価格:62,480円前後/税込)
フロントカメラは取り付けた後でも手動で角度調整が可能。背面ディスプレイを見ながら簡単に最適なセッティングが行えるのだ。
360°カメラは下向きに装着されており、室内や窓から見える車両周囲の状況が捉えられる。車両側方からの幅寄せなどもカバーする。
リアカメラユニットはブラケット一体型で、ケーブル保護カバー付き。サイズは59×59×38mm、重量は62g(いずれもマウント装着時)。
本体前面には、車両前方を撮影する「フロントカメラ」、底面には車内と車両周囲を撮影する「360°カメラ」を搭載。そして別体ユニットには車両後方を撮影する「リアカメラ」を搭載する。なんと3つものカメラを備え、さまざまな状況を余さず捉えられるのだ。車両前方からの衝突だけでなく、横方向からの飛び出し、追突、危険ドライバーによるあおり運転や幅寄せ、割込み、暴漢の乗り込みまでカバーする。安心感は絶大だ。
本体の右側面には4つの大型操作キーを備え、快適なコントロール性を実現。各キーの役割は画面の右端にアイコンで示されている。
取付作業は一般的なドライブレコーダーと同じで、本体はフロントガラスに、リアカメラはリアガラスに貼り付け、電源はシガーライターソケットから取得。接続不良を防ぐため本体もリアカメラユニットもケーブル端子部には半透明の保護カバーが装備されている。
日中のフロントカメラ映像。前方を走行する車両のナンバープレートが読み取れる鮮明さだ。対向車のドライバーの顔も認識できる。
日中の360°カメラ映像。2つの画面に切り分けて上下に並べて表示。サイドウインドー越しに車両側方の状況を確認することができる。
日中のリアカメラ映像。色付きガラス越しにも明るく鮮明に撮影でき、露出調整が可能。後方車両のナンバープレートも読める。
記録される映像は写真を見てのようにとても鮮明だ。360°カメラは広い範囲を一度に撮影できるものの車両前後のクルマのナンバープレートまで読み取れないこともあるが、そんな部分をフロントカメラとリアカメラがフォローするように鮮明なフルHD画質の映像で記録。
夜間のフロントカメラ映像。ヘッドライトや街灯の光が届かない場所も明るく見えるほど高感度だ。明暗差補正も適切に行われている。
夜間の360°カメラ映像。車内は赤外線LEDの効果によって後席の状況まで確認ができる。ただしモノクロ画像となる。
夜間のリアカメラ映像。STARVIS技術の効果が高く、明るく鮮明な撮影が可能だ。明暗差補正により白飛びや黒つぶれも起きにくい。
そのうえ夜間でもハッキリと状況確認ができるように明暗差を補正するWDR/HDR機能や、高感度に定評のあるSTARVISセンサー(リアカメラ)、暗闇でも明るく撮影ができる赤外線LED(360°カメラの室内側)などを搭載。オプションユニットを追加すれば駐車中の当て逃げや車上荒らしの状況を撮影できる駐車監視機能も実現する。
Windows10搭載パソコン向けビュワーソフト。3つのカメラの映像を同時に確認できるうえ、GPSに基づく走行情報も見られる。
安心ぼかし機能で映像の一部にモザイク処理がかけられる。SNSにアップする場合などに便利(写真はビュワーソフトの切り抜き)。
映像の再生は本体背面の2.7インチディスプレイのほかパソコンでも行える。Windows10搭載のパソコンであれば専用ビュワーソフト(無料)が利用でき、3つのカメラ映像を同時に再生するうえ表示を4パターンに切り替え可能。さらにサムネイルからファイルを選べ、映像の明るさ調整や記録場所の地図表示もOKだ。プライバシー保護用に乗員の顔にモザイク処理をかけられる「安心ぼかし機能」も備えている。
カーメイト https://daction.carmate.jp/