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【BMWカスタマイズ最前線2022】SUPER GTを闘うBMWがBBS鍛造ホイール選び続ける理由をチーム監督に聞いてみた

国内最高峰レースであるSUPER GT 300クラスを闘うBMWが履くBBSホイール。厳しいコンペティションシーンでBBSを選び続ける理由をチーム監督に確かめてみた。

【写真12枚】国内最高峰レースでBMWがBBSを選び続ける理由とは? その詳細を写真で見る

チームと絶対的な信頼関係を築いたBBS鍛造ホイールの性能と品質

モータースポーツにおいて、マシンに装備するパーツは時に勝敗を左右する。特に持てるダイナミクス性能を路面に直接伝えるタイヤとホイールの影響力は計り知れないのだ。ここでは、半世紀以上に渡って世界中のコンペティションシーンで勝利に貢献してきた「BBS」ホイールについて、今シーズンのSUPER GT 300クラスに新型マシンM4 GT3で参戦する、BMW TeamStudie代表・監督の鈴木康昭氏に話を伺う機会を得たので報告しよう。

「BMWジャパンのバックアップを受けて、BMW Team Studie体制となった2014年からBBSホイールを使い続けています」

もちろん同チームが今季新導入したマシンM4 GT3にもBBS製アルミ鍛造ホイールを装着しているが、そのパフォーマンスについてはどう考えているのだろうか?

「100%信頼を寄せているので不安も不満もないです。これまでと同じ安定したパフォーマンスを得ています。これはドライバーも同じで、BBSを超えるホイールはないという前提で走っていますから、“もっといいホイールはないのか?” なんて要求もありませんし、もしも問題や改善点があるとしたら、BBSジャパンは必ずそれに応えてくれるという信頼関係があります」

数多くの選択肢がある中で、この絶対的な信頼関係に至ったきっかけとは?

「ちょっと個人的な動機になります。今年はBMW Motorsport創立からBMW Mの50周年を迎えていますが、その黎明期に欧州レースを席巻したBMW 3.0CSLなどが、常にBBSホイールで闘っていたイメージが残っているのです。僕自身もその影響を強く受けていて、BMWのレーシングカーがあれば必ずそこにはBBSホイールがある。だから自分のBMWにもカッコイイBBSホイールを履きたいという想いで何十年もやってきていますから、いまさら考えを改めるつもりもないんですよ」

レーシングチームの監督である一方で、BMW専門のスペシャルショップであるスタディAGの会長としてカスタマイズシーンをリードする鈴木氏は、顧客にもBBSホイールを強く薦めているという。しかし、その根拠は往年のBMWマシンの美しく懐かしい記憶だけではないのだ。

「まずBBSホイールはマテリアル(素材)のクオリティからして段違いです。メイド・イン・ジャパンの品質は他を圧倒してるといっていいでしょう。これは、F1のサプライヤーに選ばれたり、世界中のプレミアム・ブランドのOEMを引き受けていることからも明らかですよね。もはや鍛造か鋳造かというザックリした製法の違いとかではなくて、BBSかそうじゃないかというレベルだと考えています」

SUPER GTを闘うBMW Team StudieのM4 GT3が履くのは、鍛造ワンピースホイール「RI-A」のレース専用仕様だ。

「ほかのFIA-GT3カテゴリーのレースと違って、SUPER GTではホイールやタイヤが選べるのは幸運でした。繰り返しますが、ドイツと日本のクラフトマンシップが融合したBBSホイールと、欧州ナンバーワンのタイヤブランドであるミシュラン、そしてドイツが生んだBMW Mというパッケージは最強だと思います」

超高圧プレス機と高精度な金型を用いて、複数回の鍛造工程を経て形づくるという、BBSジャパンが培ってきた独自の製造技術はもちろん、軽さと強靱さという二律背反する課題を力学を突き詰めることで解決したクロススポークデザインは、一般ユーザーでも手に入れられるBBS鍛造ホイールと品質面で変わるモノではない。

「今季デビューのM4 GT3も含めて、このパッケージのデータ収集が中心だから、優勝かリタイアかみたいな極端なリザルトです。しかしレースを闘う以上できるだけポイントを稼いでランキング上位を目指し、来シーズンは確実にチャンピオンを狙っていきます。温かく見守ってください(笑)」

BMW M4 GT3で国内最高峰のGTレースを闘うチームと同じ高みを目指すBBSホイール。その圧倒的な品質と性能は、アナタのBMWでも確かめられるはずだ。

国内最高峰レースに投入される闘う鍛造ホイールの最終形態:BBS RI-A

タイヤとホイールの空転を抑制するアンチスリップペイントや、脱着時にナット穴を傷めないようスチール製ブッシュを採用するなど、BBSがレースの現場で培ったノウハウと機能性が与えられた。

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Contents
新型7シリーズ/i7海外試乗速報
NEW M2詳細解説
BMW&アルピナ最新モデルレビュー2022など

BMW 7シリーズ公式サイト

フォト:田村 弥 BMWコンプリート79号より転載

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