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最新!「ライカM11」で「ヴィラデステ2023」出場のクラシックカーを撮影してきたぞ!

イタリア屈指のリゾート地かつ、王侯貴族の避暑地であったコモ湖。そこに佇む5つ星ホテル「ヴィラデステ」には、今年も超希少なクラシックカーが世界中から集まった。1929年にスタートしたこのイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ 2023 (CONCORSO D’ELEGANZA VILLA D’ESTE 2023)」は、第二次世界大戦で一時中断、現在はBMWグループが主催となり同社の新型車も合わせて発表されている。

ライカ&クルマ好きと仲良くなれる!

建物もクルマもクラシック、オーディエンスもどこかクラシックな出立ちが似合うこのイベント。撮影するカメラもやはりクラシックでなければ!ということで、最新型のM型ライカであるライカM11ブラック・ペイント(定価:129万8000円)をお借りして、出場車両を撮影してみた。直感的にさらに使いやすくなったタッチパネルとメニュー構成。バッテリー容量がパワーアップしたため残量を気にせず、一日中撮影を楽しめるのこのライカM11。クラシックな佇まいは風景の中にも溶け込みヴィラデステの雰囲気にもピッタリ! レンズはライカ ズミルックスM f1.4/50mm ASPH.(定価84万7000円)とライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.(定価:67万1000円)の2本という超贅沢なセットで総額281万6000円だ。

ひとしきり35mmレンズで会場をスナップした後、50mmでディテールを狙いにまた一周! そしてまた35mmで……と、楽しいスナップは延々と終わらない。ボケ感とクロームパーツの輝きの表現がとにかく美しいズミルックスレンズは、軽量コンパクトかつ最新テクノロジーも取り入れられているため、クラシックカーのイベント撮影との相性が良い。また、ライカで撮影しているとよく話しかけられる。「いいカメラだね? M11? 最新型なの? 日本でいくらするんだ? 君の写真を撮らせてくれよ! 」と、みんなイタリアでライカをぶら下げている日本人にみんな興味津々。同じくライカで撮影しているメディアの方ともすぐに仲良くなれるというのもポイントだ。

今回のヴィラデステの見どころは?

さて、ヴィラデステにエントリーする参加車のカテゴリーは戦前のレーサーや戦後のGT、メイドインイタリー、コンバーチブルなどクラスAからHに大別されるほかコンセプトカー&プロトタイプ、特別賞もある。今年はクラスAでル・マン24時間レース75周年、クラスEでポルシェ75周年に由来する貴重なレーシングカーやプロトタイプなどクラシックカーファン垂涎のモデルがズラリと並んだ。

前日に開催されたヒョンデのイベント、ヒョンデリユニオンに出席していたジウジアーロ親子もヴィラデステに登場し、コンセプト&プロトタイプカーが並ぶエリアでNヴィジョン74とともに展示されたポニー・クーペ・コンセプトの説明をされていたが、会場奥に並んでいた1980年式BMW M1(ジウジアーロ氏デザイン)の方にも足を伸ばすという嬉しい光景も! 

(ヴィラデステのホテル内で演奏していた、美しいチェロとバイオリン奏者)

今回最も権威のあるベストオブショーに輝いたのは、ウィリアム・リヨン氏が所有する1935年式デューセンバーグSJスピードスター。当時の名門コーチビルダーである、ガーニー・ナッティング社が手がけた最後のSJということで、フロントには6.9リッターV8エンジンを搭載。ボンネットとトランクに比べ極端にコンパクトなキャビンが時代を感じさせた。

特筆すべきはル・マン24時間レース75周年の特別展示。湖を望む高台広場の中央にレイアウトされたのはガルフカラーのフォードGT40で、1968年と1969年に連続優勝したクルマ。コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ会長による特別賞を受賞した。同広場にレイアウトされていたマルティニレーシングのポルシェ936/77は、1977年にジャッキーイクス/ユルゲン・バルト/ハーレイ・ヘイウッド組によって優勝したマシンそのもの。こうした伝説のレーシングカーが爆音で移動するだけでコモ湖畔に歓声があがるのだ。


また、日本のカロッツェリアとして初めて、ヴィラデステのコンセプトカー部門にノミネートされたのが「ケン オクヤマ カーズ」の「コード’61バードケージ」。こちらも会場で注目を集めていたので、オクヤマ氏との2ショットをライカM11でパチリ。ティーポ61をオマージュしたバルケッタスタイルはリアのデザインもどこかクラシックで美しい! ギャラリーにリアビューも掲載したので、是非ご覧いただきたい。

個人的にササッたのは901プロトタイプと6C

個人的に私が一番カッコいい! と思ったのは1963ポルシェ901プロトタイプで、今回、クラスDで優勝。クイックブルーと呼ばれ、フェルディナント・ポルシェの孫、ビーチ氏がテストで使用した個体だそうだが、色も存在感もまあ素敵。もう一台気になったのは、賞こそ取れなかったが、1950アルファロメオ6C 500SSベルリネッタリーヴァ・ラセレニッシマというクルマ。ミラノのGuido Cattaneo氏によるプロトタイプらしく、初めてその存在を知ったクルマだったが、その造形美たるやグウの音もでないほど。ヒドゥンフォグが特徴的で当時4台のみ制作されたという、1967 フェラーリ330GTCスペチアーレなどなど、ライカM11で色々撮影してきたので、是非ギャラリーをご覧あれ!
取材協力:ライカカメラジャパン
https://leica-camera.com/ja-JP

photo&text:陰山惣一

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