海外試乗

【海外試乗】AMG仕様の4シーターオープンが現る、これぞメルセデスの最新モード!「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」

ここで紹介するメルセデスAMG CLE53 4MATIC+ カブリオレは、メルセデスAMGとしてはSLロードスターに次ぐ2番目のオープントップモデルとなる。CLEカブリオレをベースに高性性能エンジンを搭載した同モデルの仕上がりはいかに?

CLE53カブリオレは“今こそ買うべきメルセデス”

従来のC/Eクラスのクーペ/カブリオレを統合する形で誕生したCLEは、すでに6月にクーペとカブリオレのマイルドハイブリッドモデルであるCLE 200カブリオレスポーツが日本市場に導入されているが、今回はいよいよヨーロッパ市場でデリバリー開始となったカブリオレのAMGモデルに、スペイン・マラガ近郊で試乗することが出来た。

“メルセデスAMG CLE534MATIC+カブリオレ”という、長いモデル名を持つこのオープンモデルは、クーペの53と同様に、最高出力449ps/5800〜6100rpm、最大トルク560Nm/2200〜5000rpmを発揮する3L直6ガソリンターボを搭載。この直6ユニットは電動スーパーチャージャーも備え、23psと205Nmを発揮するISGも付いている。トランスミッションは9速ATのAMGスピードシフトTCTが組み合わされ、駆動方式は4WDだ。

CLE53 4MATIC+カブリオレは、ストラットタワーバーや多数の補強バー、バンパー直後の補強、フロントアンダーボディのスチールプレートのほか、専用にリアアンダーボディのスチールプレートやフロントウインドーフレームの補強も施されている。

エクステリアも、専用のフロントグリルや前後バンパー、パワー−ドームを備えたボンネットフード、前後ワイドフェンダーなどにより、クーペの53と同様のスポーティなルックスを獲得。インテリアには、首周りを温めてくれるエアスカーフを備えた、AMG専用のナッパレザーシートなどを採用し、ラグジュアリー性が高められている。

トップ開閉スイッチとエアキャップのスイッチはセンターコンソールに備わる。

走りには正直感動した。カブリオレの53のボディは、当然のことながらクーペを大幅に上回る補強が施されている。とは言っても、剛性面は不利であることに変わりはない。またソフトトップとその電動開閉機構も搭載しているため、車両重量も110kgほどクーペより重い。

フロントシートには首周りを温風で温めてくれるエアスカーフを装備。

しかし、AMGの開発メンバーは、クーペと同じ走りを追求するのではなく、カブリオレならではのラグジュアリー性を強調するために、スポーティネスよりも、よりコンフォート寄りのチューニングを施したのである。それは足回りだけにとどまらず、エンジンやトランスミッションなど、様々な部分に及んでいる。

結果、53カブリオレの走りは、メルセデスの現在のラインアップの中でも、走りと快適性のバランスが特に素晴らしい、「これぞメルセデスの真骨頂!」と思わず膝を叩いてしまうほどの完成度を手に入れたのだ。

ドライバー側に6度傾いた11.9インチのセンターディスプレイは角度調整が可能だ。

もちろんAMGモデルだけに、加速は文句なくパワフルで、ドライバビリティは極めて良好。直6エンジンの滑らかな回転フィールもとても気持ちいい。

ハンドリングは、とても俊敏で正確で、スポーツモードでは十分にダイナミックな走りが楽しめる。同時にコンフォートモードを選ぶと、非常にしなやかで優雅なドライビングが楽しめるのである。後輪が最大2.5度ステアするリアアクスルステアリングの動きや、4WDを感じさせる挙動も全く意識することはなく、あらゆる動きが見事に調和している。

試乗車はフロントが265/35ZR20、リアは295/30ZR20のミシュラン・パイロットスポーツ5を装着。

現代性の中に往年のメルセデスの乗り味が感じられるCLE53カブリオレは、“今こそ買うべきメルセデス”の筆頭と言っていい。絶対的な速さや実用性一辺倒のモデルでは味わえない、“良いクルマのある豊かな時間”を必ずや味わえるはずである。

ISG付きの電動スーパーチャージャーを備えた3L直6ターボは、449ps/560Nmを発揮。

ボンネット前部にはエアアウトレットが備わる。

電動開閉式のソフトトップは、車速60km/h以下であれば開閉可能で、開閉に要する時間は20秒以内だ。フロントウインドーフレーム上部には、走行風の巻き込みを低減するAIRCAPが備わる。多少の雨なら問題なく走行できる。

【SPECIFICATION】メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ
■車両本体価格(税込) ー
■全長/全幅/全高 mm 4853/1935/1435
■ホイールベース mm 2875
■トレッド(前/後) mm 1661/1645
■車両重量 kg 2110
■エンジン形式/種類 ー/直6DOHC24V+ターボ+SC
■内径/行径 mm ー/ー
■総排気量 cc 2999
■最高出力 ps(kW)/rpm 449(330)/5800-6100
■最大トルク Nm(kg-m)/rpm 560(57.1)/2200ー5000
■モーター形式/種類 ー/交流同期電動機
■モーター最高出力 ps(kW)/rpm 23(17)/ー
■モーター最大トルク Nm(kg-m)/rpm 205(20.9)/ー
■燃料タンク容量 L 65(プレミアム)
■燃費(WLTC) km/L ー
■トランスミッション形式 9速AT
■サスペンション形式 前 4リンク/コイル
後 マルチリンク/コイル
■ブレーキ 前/後 Vディスク/Vディスク
■タイヤ(ホイール) 前/後 265/40R19/265/40R19

問い合わせ先=メルセデス・ベンツ日本 TEL0120-190-610

フォト=メルセデス・ベンツAG ル・ボラン2025年1月号から転載
竹花寿実

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