愛車のメンテナンスしてますか? 初めての車検は受けたし、毎年1年点検も受けている……でも、なんだか最近、新車当時とは「なんとなく何かが違う」と感じているアナタ!そろそろリフレッシュが必要なのかもしれません。ここではタイヤリフレッシュと題して、ダンロップの次世代オールシーズンタイヤに履き替えてみた。このタイヤ、温度や路面状態によってゴムが変化するという、スゴいタイヤだった!
このタイヤでアナタのライフスタイルが変わる
「タイヤ交換するなら、大谷君のオールシーズンタイヤがスゴイらしいよ。あれはちょっと気になるなあ、ダンロップの……」
と、連載取材で試乗中のBRZの中で渡辺敏史さんが語り出した。私の中での渡辺さんは、新車評価のみならずハイパーカーから中古車についても詳しいだけでなく、浅草の焼肉屋や福岡の焼鳥屋……など、おススメされたものでハズレたためしがなく、その嗅覚の鋭さに絶大な信頼をおいている方だ。その渡辺さんがスゴイというのだから間違いない。早速、リフレッシュプランで採用させてもらった。
では一体なにがそんなにスゴイのか。それはこのタイヤに搭載されている“アクティブトレッド”という技術である。そもそも、ゴムは冷えると硬くなり、暖かくなると柔らかくなる。タイヤは常に路面と接していて、タイヤが滑る理由は、しっかり接地していないから。そして硬くなればなるほど、路面との隙間が生まれやすくなる。新開発のアクティブトレッドは、水に触れるとゴムが柔らかくなり、冷えた路面ではゴムが硬くなりにくいという性質を持つ。つまり路面の水や温度に反応して、スイッチが切り替わるようにゴムの性質が自動的に変化する。この特性により路面との隙間を埋めるため、さまざまな状況下できちんとタイヤがグリップするのだ。そのアクティブトレッドを初めて搭載したオールシーズンタイヤが今回装着したシンクロウェザーだ。
サマータイヤは乾いた路面、スタッドレスタイヤは凍った路面、とそれぞれ得意な路面状況がある。一方で、サマータイヤだと凍った路面は走れないし、スタッドレスタイヤは乾いた路面でも走れるけれど、実は排水性が悪いため濡れた路面が苦手で、いわゆるハイドロプレーニング現象が起きやすい。ところが、このシンクロウェザーには、苦手な路面がない。タイヤは走る路面の状況に応じて履き替えることが今までの常識だったと思うが、サマータイヤとして当たり前の機能と、スタッドレスタイヤとしても当たり前の機能を兼ね備えているため、1年中履いていられるこのタイヤは、その常識を覆してしまったのだ。
さらに、オールシーズンタイヤはロードノイズがうるさいという噂を耳にするが、このシンクロウェザーは、ダンロップ商品の中でスタンダードな低燃費タイヤ(エナセーブシリーズ)と、騒音レベル、燃費、転がり抵抗、摩耗についても同等レベルだという。だから大谷君の“オールシーズンタイヤはスゴイ”のである。
私は生まれも育ちも東京・下町で、ウインタースポーツもやらないので、これまで一度もスタッドレスタイヤを購入したことがない。ただ運転は毎日する。こういう1年中サマータイヤを履いているような、都市部在住の方に特におススメなのがシンクロウェザーだ。
確かに東京なんて、年に数回しか雪は降らないし、まったく降らない年もある。ただ、積もったときにはやっぱり困る。それが、どうしてもクルマが必要な日だったらおおごとだ。出先で急に雪が降ってきた時も帰りが不安でたまらない。そこで、どんな状況でも走れて、いざという時の不安を解消してくれるのは魅力的。サマータイヤとスタッドレスタイヤを併用している場合は交換する時間や、タイヤを置いておく場所など面倒も多く、これ1本で済むのならなんともありがたい話ではないか。
また、生活の行動範囲も劇的に変わるかもしれない。例えばサマータイヤだったら、真冬に箱根を旅行先に選ぶなんて多分考えないと思う。でも冬こそ温泉に行きたいのも事実。このタイヤを履いていれば気にせず出かけていけそうだ。冬は知らず知らずのうちに行動制限をしていた方の潜在的なニーズに応えられるのもこのタイヤの、アクティブトレッドを使った技術があるからこそだ。
タイヤ交換をして乗り心地はよくなり、足元はランニングシューズを履いたように軽やかになり、リフレッシュは大成功。東京で雪が積もったけど、全然困らなかったとか、普段通りの生活ができたみたいなことが真の価値だと思うので、何はともあれ、憂鬱だったはずの雪が降る日が、今では楽しみで仕方ない。
取材協力:株式会社ダンロップタイヤ https://tyre.dunlop.co.jp/