![メルセデスAMG GT63S Eパフォーマンス・クーペ](https://levolant.jp/wp-content/uploads/2025/02/lvwpfcp100-1024x683.jpg)
V8ツインターボ+電動モーターでシステム最高出力816psを発生!
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスAMG GTクーペにトップパフォーマンスモデル「Mercedes-AMG GT63S E PERFORMANCE Coupe(パフォーマンス・クーペ)」(以下、GT63S E)を追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売した。希望小売価格(税込)は16,500,000~30,850,000円。
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GT63S Eは、フロントに4.0L V8ツインターボエンジン、リアに電動モーターとF1由来のAMGハイパフォーマンスバッテリーを搭載した、メルセデスAMG GTクーペ初のプラグインハイブリッドモデルだ。電動化によって加速力、パワー、システム出力を向上させ、スポーツカーとしてのパフォーマンスと、スムーズで快適な走行にさらに磨きをかけたという。
エクステリアデザインは、メルセデス・ベンツのデザイン基本思想「Sensual Purity(センシュアル・ピュリティ:官能的純粋)」に、AMGならではのモチーフを融合。縦ルーバーのAMG専用ラジエターグリルや、ツインパワードームが 配されたロングボンネットなどで、俊敏さ、パワーを表現したとしている。サイドエンブレムは高性能プラグイン・ハイブリッドの呼称「E PERFORMANCE」、リアエンブレムは赤い縁取りを施し、他のモデルと差別化を図った。
足元には21インチAMGアルミホイール(鍛造)を装備、標準と有償オプションの2デザインが用意され選択可能となっている。さらに、有償オプション「AMGカーボンパッケージ」を選択すると、リアウィングスポイラーやフリック、リアディフューザーによって、エアロダイナミクスとスタイリング両方の向上が実現するという。
F1ゆずりの技術を採用した高性能
フロントに搭載されるエンジンは4.0L V型8気筒ツインターボ「M177」で、最高出力612ps(450kW)、最大トルク850N・mを発揮。リア・アクスルには交流同期電動機(最高出力150kW、最大トルク320N・m)と、メルセデスAMG自社開発のAMGハイパフォーマンスバッテリーを搭載する。システム総合の最高出力は816ps(600kW)、最大トルク1,420N・m。0-100km/h加速は2.8秒とのこと。
この交流同期電動機は、電動シフト式2速トランスミッションとともにエレクトリックドライブユニット(EDU)にまとめられており、P3ハイブリッド(変速機内あるいは変速機よりも下流に電気モーターを置く)と呼ばれるレイアウトを採用したかたち。AMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)は、メルセデスAMGペトロナスF1チームで実証済みの先進テクノロジーを元に開発されたとのこと。高出力を頻繁に繰り返し発生できる能力と軽量構造を兼ね備えるという。
このバッテリーは直接冷却方式を採用、最新技術で作られたという冷却液を循環させ560個の全セルを個別に直接冷却。これによりバッテリーは常に適温(45度前後)に保たれ回生機能を向上させたとしている。回生ブレーキの強さは4段階に分かれており、スイッチで切り替えが可能だ。
メルセデスAMGならではのインテリア
インテリアにはAMG専用スポーツシートを標準装備。レイヤーや折り目を組み合わせたライトでスリムなデザインを採用、疲れにくい形状によって心地良いクルージングを実現するという。シートカラーは標準で4色、有償オプションではダイヤモンドステッチ入りのMANUFAKTURナッパレザーで3色展開となる。
また、有償オプションの「AMGパフォーマンスパッケージ」「ナッパレザー/MICROCUT」いずれかでは、ヘッドレスト一体型のAMGパフォーマンスシートが装着される。大きく張り出したサイドボルスターがスポーツ走行をサポートするという。シートカラーはナッパレザーが有償オプションを含む全7色、ナッパレザー/MICROCUTシートは、ブラック(レッドステッチ入)、ブラック(イエローステッチ入)の2色から選択可能。
シートレイアウトは2シーターが標準だが、「可倒式リアシート」を有償オプションで設定。シートを倒してラゲッジルームの拡大も可能、着座できる乗員の身長は150cmまでとなる(チャイルドセーフティシート装着時は135cmまで)。
「Mercedes-AMG GT63S E PERFORMANCE」その他の特長
●AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンション
メルセデスAMG GTクーペ専用に進化させた油圧式のAMG ACTIVE RIDE CONTROL(アクティブ・ライド・コントロール)サスペンションを標準装備。電動機械式の連続可変式電子制御スタビライザーにより、コーナリングや車線変更時のロールをより効果的に抑制するという。走行状況や路面状況を1秒間に最大1,000回分析し、スタビライザーの設定を瞬時にかつ正確に制御することで、従来の油圧制御式システムに比べて、極めて高速なレスポンスが得られるとのことだ。
●AMGカーボンセラミックブレーキ
モータースポーツで培われた技術により、大径ながら通常より軽量、サーキット走行時などでも強力な制動性能と正確なコントロール性能、優れた耐フェード性能を発揮するという。ブロンズカラーのブレーキキャリパーには“AMG Carbon Ceramic“の文字をペイント、AMGのトップモデルであることの識別点となる。
●AMGダイナミックセレクト
運転状況やドライバーの好みに応じて、車両の走行特性を瞬時に変更できる「AMGダイナミックセレクト」を搭載。「Electric」、「Battery Hold」、「Comfort」、「Slippery」、「Sport」、「Sport+」、「Race」、「Individual」の合計8モードがあり、特性を効率重視からダイナミックなものまで幅広く変化させられる。
エンジンを使わず電気モーターや回生エネルギーを使用して走行する「Electric」モードではEV走行換算距離13km(等価EVレンジ)で、実用的なレベルを確保したとのこと。深夜や早朝の住宅地などで、排出ガスを出さず静かに走行することができるという。
●連続トルク可変配分式四輪駆動システム 「AMG 4MATIC+」
前後トルク配分の連続可変が可能な「AMG 4MATIC+」を採用。これは、走行状況やドライバーの操作に応じて、前後トルク配分を50:50?0:100の間で連続可変させるというシステムだ。制御システムが状況に応じて理想的な前後トルク配分を計算し最適なトラクションを確保、ドライ/ウェット/スノーなどいかなる路面状態にあっても走行安定性/走行安全性を高めるとしている。
●AMGスピードシフトMCT 9速トランスミッション
トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現したという。シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りも愉しめるとのこと。
●アクティブ・エアロダイナミクス・システム
走行安定性を高めるというアクティブ・エアロダイナミクス・システムを標準装備。エンジン前方のアンダーボディに配置された軽量カーボンファイバー・パーツが下降し、ベンチュリ効果によって車体下部への空気の流れを加速、効果的にダウンフォースを発生させるという。
●リア・アクスルステアリング
アジリティと走行安定性を向上させるというリア・アクスルステアリングを標準装備。100km/h 以下での走行時は後輪が前輪と逆方向に操舵、100 km/h を超えると、前輪と同じ向きに舵角が与えられる。
●MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)
12.3インチのデジタルコックピットディスプレイと、11.9インチの縦型メディア ディスプレイの2画面を標準装備、それぞれAMGおよびハイブリッド専用のコンテンツを表示する。対話型インフォテインメントシステム「MBUX」のボイスコントロールは、「Hi, Mercedes」をキーワードに起動。
音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロールや各種ヒーター、照明などの機能にも対応する。タッチスクリーンやタッチコントロールボタンでも様々な操作が可能。
●Burmesterサラウンドサウンドシステム
Burmesterサラウンドサウンドシステムを標準装備。乗員を取り囲むように配置 されたスピーカーによって、自然かつ印象的なサウンドを奏でるとのこと。Dolby Atmosにも対応。また有償オプションとして、立体的な音響再現が楽しめるというBurmesterハイエンド3D サラウンドサウンドシステムも用意。