
最高出力はアリアニスモ超え600psに!
アルピーヌは昨年10月のパリモーターショーにて、「A390ベータ コンセプト」を発表したが、量産型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
同社のモデル命名戦略では、ブランドを表す「A」に続いて3桁の数字が使われる。最初の数字は車両のサイズと位置付けを表し、残りの2桁はスポーティなモデルとより実用的なライフスタイルモデルを区別する。スポーティなモデルは、A110スポーツカーのように「10」を使用し、ライフスタイルモデルはA290ハッチバックや今後発売されるA390クロスオーバーのように「90」を使用する。
【画像13枚】電動化が進むアルピーヌの「A390」スクープショットを見る
同社は、A390をポルシェ「マカン」の直接のライバルとして位置付けたいと考えており、パフォーマンスは同等だが、ブランドイメージの向上にはまだ取り組む必要がありそうだ。
量産型は、ルノー・日産・三菱アライアンスの専用EVプラットフォームを採用する。具体的にはルノー「メガーヌEテック」と日産「アリア」に採用されている「CMF-EV」プラットフォームを利用し、兄弟モデルとなる。
極寒のスウェーデン北部で捉えたプロトタイプのフロントエンドには、独立したデイタイムランニングライトとヘッドライトクラスターを装備。量産車にはコンセプトカーのクラムシェルフードは装備されないと思われるが、全幅のライトバーと三角形のLEDライトが装備される可能性もある。
390ベータコンセプトは後部開閉式のコーチスタイルのドアを特徴としていたが、量産モデルは従来のドアになる可能性が高く、後部では、左右に走るLEDテールライトを配置している。また、アルミホイールは、ルノーが提供する19インチと20インチのサイズとは異なる、典型的なアルピーヌデザインが採用されている。
キャビン内には「厳選」された青いステッチが施され、中央のマルチメディアスクリーンを使用して車のさまざまな側面を設定できる。スポーティでありながら快適な日常的なシートが標準装備され、オプションで「Sabelt」のより革新的なデザインも用意される。
パワートレインは、3つの電気モーター (フロントに1つ、リア 2つ) が連携して動作することはわかっていたが、今回そのスペックが発覚した。エントリーレベルでも「アリアNISMO」の429psに迫るパワーを持つが、上位モデルでは、600psを発揮する可能性があるという。また最大航続距離は600kmをわずかに上回ると予想されている。
A390量産型のワールドプレミアは、2025年後半になるだろう。