コラム

小学生や中学生がアルピナ「D3S」やBMW「Z4」の実車を運転!? U-18運転予備校を横浜で初開催【モータースポーツジャパン】

U-18運転予備校

世界的にみても画期的な試み

あれ、子どもがクルマを運転しているじゃないか!? 目の前を走るアルビナ『D3S』の運転席に子どもが乗っている光景を見て、驚いている人がいる。『モータースポーツジャパンin 横浜(2025年3月22〜23日)』の一角で開催された。『U-18(アンダー18)運転予備校』でのひと幕だ。

U-18運転予備校U-18運転予備校は日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員の中で、同予備校に対する訓練を受けた人がインストラクターとなり実施している、世界的にみても画期的な試みである。参加資格は、クルマを運転できる体格(伸長150cm以上)に達し、まだ四輪自動車の運転免許を取得していない18歳以下の若者(小学生・中学生・高校生・社会人)とAJAJでは規定している。
U-18運転予備校今回の参加者は、1日12人の合計24人。このうち、最年少が小学四年生の10歳の男子、中学生が多く高校生もいる。女子は7人だった。参加は無料である。使用する車両は、U-18運転予備校の主旨に賛同した、国内自動車メーカーや輸入車インポーターから借ている。今回は、BMW『Z4』のほか、マツダ『ロードスターRF』、レクサス『RC300 Fスポーツ』、そしてアルピナ『D3S』の計4台を投入した。
U-18運転予備校以前は、ホンダ『NSX』や日産『フェアレディZ』を活用したこともあるなど、子どもや若者が人生で最初に運転するクルマとしては、かなり贅沢なラインアップとなっている。それにしても、なぜこんな驚きの試みが実現しているのか、疑問を持つ人が多いだろう。まず、運転免許についてだ。法的には、私有地であることで基本的な問題はない。警察庁にもU-18運転予備校の主旨を説明して、実施に対する理解を得ている。
U-18運転予備校それでも社会通念として、また安全性の確保について世間では様々な声があることは、AJAJとして十分に承知している。その上でAJAJは交通安全を、U-18運転予備校の目的に掲げている。まだ運転免許を持たない人がクルマの動きを実際に体験することで、歩行中や自転車での走行中にクルマに対する理解が深まると考えている。さらには、将来自分で運転免許を取った後にクルマの楽しさを感じてほしい、という意味も込めている。

U-18運転予備校このU-18運転予備校を体験した子供たちは「クルマ大好きなのでお母さんから参加を申し込んだと聞いてとっても楽しみにしていました」「ゲームとはやっぱり感覚が違いますね」「とっても楽しい」「まさかこんなに色々なクルマに乗れるなんてビックリ」と、運転を楽しんだようだ。

U-18運転予備校筆者は世界各地で定常的に自動車関連の取材を続けているが、U-18運転予備校のような試みは他に類がないと思う。多くの自動車業界関係者の協力を得て実現している、U-18運転予備校をこれからも安全第一で続けていきたい。

桃田健史

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専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。日本自動車ジャーナリスト協会会員。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、自動運転、EV等の車両電動化、情報通信のテレマティクス、そして高齢ドライバー問題や公共交通再編など。

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