'49オールズと'50スチュードの品番にはそれぞれ31157と31158の連番があてがわれていた。ロケット(オールズ)と弾丸(スチュード)、実に物騒な「試射」だが市場はむしろその壁の「薄さ」によってそれを跳ね返してしまった。実直な旧AMTアーテルのチーム・ダイアーズヴィルではなく、むしろレーシング・チャンピオンズ的手つきのブラフの効果測定が「古株連中の主張を市場に問うてみたけど、やっぱダメだったろ?」というあらかじめ用意されていた結論に結びつけられて、エドセル/クライスラーで出た芽が摘み取られたのではと筆者は見ている。
写真:羽田 洋、秦 正史