ビクトリアは戦前にも使われていた車名だが、戦後は1951年型から加わった2ドア・ハードトップの名称として復活した。このビクトリアはシボレー・ベルエアの対抗馬で、1955年型ではさらにクロームのBピラーを持つクラウン・ビクトリアへと発展している。キットはボディサイド前後およびリアコーナー下部のモールディングをボディーとは別体のメッキパーツで用意する構成としていた。作例のボディーカラーはコンビコードLのFERNMIST GREEN/SUNGATE IVORY。前者の色調は実車のカラーチップよりは若干グリーンを強調している。
写真:羽田 洋、秦 正史