いちばん詳細なボックスバックを見てみると、ペイントスキームはレッド/ブラック/ホワイトのトライトーン(実車にもオプションで存在した実在のカラーリング)といった具合に、ここに掲載した実際の商品とは異なっている。これは通常キット版のパッケージに用いられていた完成見本の写真がそのまま流用されていたためである。製品仕様に込められた正の気負いよりも、こうした商品管理上の負の面の方が消費者には伝わりやすいものだ。そのためもあってか、塗装済みカスタムショップ版の評判はもうひとつ振るわなかった。
写真:羽田 洋、秦 正史