LE VOLANT モデルカー俱楽部

ボディを美しく塗り上げるコツも大公開!タミヤ+フジミで作る「ポルシェ911ターボ」第5回【LE VOLANT モデルカー俱楽部】

タミヤ製1/24プラモデル「ポルシェ911ターボ’88」

911ターボと言えばこの色かも!

タミヤのボディとフジミのシャシーで作る究極の1/24スケールプラモデル・911ターボ、5回目となる今回はいよいよボディの塗装に取り掛かる。

【画像37枚】緻密な塗装作業の詳細とその前準備の様子を見る!

……とその前に、ボディとシャシーの調整工作が少し残っていた。タミヤのボディは1988年型でエクゾーストが左右出しだが、フジミは1985年型なので左側のみだ。リアバンパー下の右側の切り欠きをプラバンと瞬間パテで埋めた。またフジミの方がマフラーの位置が低く、バンパー下にハミ出してしまう。

そこでバンパーのエプロン部をプラバンで0.5mmほど下に延長し、エクゾースト配管とマフラーの接続部をエッチングソーで切断、マフラーを約1mm上に移動させた。ついでに少し曲がって付いていたマフラーの向きを、車体軸線に対して直角になるように修正した。これでもまだ後方から見ると、マフラーがバンパーの下にチラッと覗くが、これは実車も同様だ。

この他にもボディ細部にディテールアップのための工作を加えたが、それらは写真のキャプションをご参照いただきたく。

ボディ塗装に取り掛かる前に、マフラーの位置を直す。中央のマウント部と左側(写真では右側)の配管接続部をエッチングソーで切断し、取り付け位置を上に1mm移動するとともに、車体軸線に対して直角になるように角度を修正した。

……ということで、ようやく本題のボディ塗装である。プラ表面の下拵えや下塗りについてはキャプションをお読みいただくとして、ここではボディカラーについて解説したい。

アダルトなイメージのブラウン系メタリックカラー
930型911ターボのボディカラーで印象的なのが、1976年のデビュー当時、広報車の1台に塗られていた金属的な質感のメタリック・ブラウンだ。ターボチャージド・エンジンのハイテックなイメージに重なり、911ターボに非常によく似合うカラーである。作例はそれをイメージして、ガイアカラーの133パールカッパーをベースに、002ピュアブラックと034純色マゼンタを加えて調合した色で塗装した。

この色、ポルシェでの正式名称はコッパーダイヤモンドメタリック。911シリーズの純正カタログには載っていないスペシャルオーダー専用色だ。自動車専門誌などのメディア露出が多かったせいか人気が高く、その後1980年代に入って純正カタログにパリサンダーメタリック/ローズウッドメタリックという同系色が追加された。

パリサンダーはドイツ語やデンマーク語でローズウッドを意味し、同じ色が仕向地によって異なる色名で呼ばれているものだ。この他、純正の茶系メタリック色としては、ナツメグブラウン、コニャックブラウン、さらに964型以降の911にはオータムブラウンパールがある。茶系メタリック/パール色は、911の純正カラーにおける一大勢力なのである。

スポーツカーのボディカラーといえばビビッドなレッドやイエロー、鮮やかなブルーやグリーンなどが思い浮かぶが、ポルシェには富裕層向けの高級車という側面もあり、メタリック・ブラウンのようなアダルト向きのゴージャスなボディカラーも豊富に用意されているのである。

作例制作・写真:北澤志朗
北澤志朗

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カーモデルを中心に模型専門誌で活躍するプロモデラー。実車に対する深い造詣に裏打ちされた作品・解説で幅広く支持を得ている、この道30年以上のベテラン。過去には模型店を経営していたことも。

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