前回ご紹介した1957年型クライスラー300Cと似たキットのようでいて、この1958年型ベルヴェディアはずいぶんと異なる性格の製品となっている。これはエラーやミスの類ではないが、全体にパーツの線が太く、300Cのような緻密さ・繊細さに欠けている。これはフロントサスペンションのパーツだが、トーションバーがご覧のようにぶっとい。クライスラーの場合は歪みが発生していただけに、このように改めるのもカープラモとしては正解とは言えるが、モデラー心としてはやはり不満の残るところだ。
写真:羽田 洋、秦 正史