もうすこしキットを細かく見ながら、熱心なマニアから指摘を受けた部分をいくつか詳述していこう。まずはサイドウィンドウ上部のラインだ。キットでは高さの頂点はベントウィンドウ上部にあり、そのまま後方へ下降していくのだが、実車では中央辺り(セダンならBピラーの位置)までは概ねそのままの高さで、そこから大きく下降が始まるのである。一般的に市販乗用車のサイドウィンドウは、中央付近が高さの頂点ということが多く、さもなくば前端からそこまでは一直線である。そうしておかないと、乗車時に目測を誤って頭をルーフのカドにぶつけるからだろう。
写真:羽田 洋、秦 正史