スバルのSUVとして人気を博しているフォレスターが6代目へとモデルチェンジ。プロトタイプに試乗する機会を得た。その進化はいかなるものだったのか?
走りの質感も従来モデルより向上

エクステリアは堂々としたSUVらしいプロポーションに一新。ボディサイズも全長と全幅が拡大されている。
スバルの「正統派SUV」ともいえるフォレスターがフルモデルチェンジ。そのプロトタイプを袖ヶ浦フォレストウェイで試乗した。エクステリアは、従来よりも迫力
が増し、よりSUVらしいデザインとされているのが特徴。アクティブでアウトドアを楽しむユーザーを意識したフォルムは好印象だ。
一方でコクピットも、前方および後方の視界が良好で、機能性や使い勝手もさらに向上。ラゲッジスペースも広い開口部を維持するなど、ユーティリティの良さは健在
である。

パワートレインには、クロストレックと同様のストロングハイブリッドが搭載されたのがトピック。WLTC燃費も18.4km/Lと良好だ。
今回新型フォレスターのトピックといえるのは、パワートレインにクロストレックと同じ、スバル独自のストロングハイブリッドシステムを搭載したことにある。 最高出力160㎰、最大トルク209Nmの2.5Lの水平対向4気筒ユニットに119.6㎰&270Nmのモーターを組み合わせたその動力性能は、1.7トンを超える車重を軽々と走らせる。またWLTCモード燃費も、19インチタイヤを装着したモデルで18.4km/Lと良好。これまでスバル車は燃費が悪いイメージがあったが、これなら実用性も十分なレベルといえるだろう。従来モデルと比較して試乗してみたが、ステアリングのフィーリングやロール剛性に関しては新型のほうが明らかに高く、ハイスピードのコーナリングでも安定したドライビングを提供してくれた。

コクピットは他のスバル車と同様にセンター部に大型ディスプレイを配置。シートも掛け心地は良好だった。開口部が広いラゲッジスペースは使い勝手も〇。タフなイメージのホイールデザインも好印象だ。
一方で、従来の1.8Lターボを搭載したSPORTグレードは、フロント部の重量が少ないことから軽快感が際立っていた。よりスポーティな走りを求めるなら、こちらもおススメだ。
また、スバルAWDの特徴のひとつでもある「X-MODE」も進化。モーグル状態を模した2輪が浮いた状態でトラクション性能を試したが、巧みな制御でいともたやすく発進していく様は、ハードなオフロード路面でも効果を発揮してくれるだろう。
車両価格はすでに発表済みで、X-BREAKグレードで4,477,000円、SPORTグレードで4,191,000円と先代モデルよりはやや高めの設定だが、標準装備の充実や仕様もアップしているようなので、意外とお買い得感のあるモデルといえるかもしれない。

スバル・フォレスター公式サイト