アメリカンカープラモのファンダムは、いまだに次のキットが何か発表されてから反応するという「慣習」を捨てていない。メビウスのようなメーカーが登場した時点で、この慣習は多少なりとも変わった方がよかったのではないかと考えている。アメリカにとって、アメリカンカープラモの日本での消費はまだまだ未知の領域だ。ここがハドソン・ホーネットを賞賛し、「もっともっと!」と積極的にアピールするように変わってくれば、やや沈黙に傾きつつある状況が変化するかもわからない。そしてそれは、いまからでも決して遅くないはずだ。語りは日本語でいいのである。
写真:羽田 洋、秦 正史