ボディーとシャシーの合体が曖昧なのがアメリカンカープラモの特徴のひとつと言えるが、このキットには面白い工夫がしてある。シャシー側・ホイールウェル上部に細長い孔が開き、ここにボディー裏側にモールドされた凸部がはまることで、確実な位置決めがなされるのだ。興味深いことに、実はこれと全く同じ構造を、後年のとあるキットが採り入れている。……と、第47回におけるAMTアーテル製1962年型ポンティアックの写真キャプションで述べたが、その答え合わせがこれである。「後年のとあるキット」とはメビウスの1961年型ポンティアックのことだ。
写真:羽田 洋、秦 正史