
美しいリアビューを持つシューティングブレークスタイルに
BMW最大のクロスオーバーSUV、「XM」が1代限りで生産終了するとの噂があるが、早くもその後継モデルが予想された。ル・ボランWebと提携するデザイナー、Theottle氏が製作したレンダリングCGは、コンセプトカー「スピードトップ」をベースに、全体的なプロポーションをほぼ維持している。特徴的なデザインディテールを多く取り入れながらも、新たなデザインを巧妙に組み入れているようだ。
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好評のコンセプトカー「スピードトップ」をベースに次期モデルを予想
BMWは近年、XM、iX、そして最新の7シリーズといったモデルが大きな反響を呼ぶなど、賛否両論のデザインを数多く発表してきた。しかし、時折、大きな注目を集めるモデルを発表することもある。
今年同社が発表した「スピードトップ」は、まさにそのようなヒットモデルの一つだろう。M8コンペティション(4.4 L V8ツインターボ)をベースにした2シーター・シューティングブレークで、世界限定70台で販売される。
デジタルアーティストのTheottle氏は、このスピードトップをベースとして「Speedcross(スピードクロス)」を製作した。スピードトップのデザインを踏襲しつつも、購入希望者を惹きつけるSUVへと変貌を遂げている。
スピードクロスを作成するにあたり、同氏は意外な市販車、シャオミ「YU7」を選択した。スピードトップと同じ薄型LEDヘッドライトと、洗練されたロープロファイルのキドニーグリルを備えた、迫力あるフロントエンドが確認できる。
側面では、YU7の全体的なイメージはそのままに、前輪後方の大きなエアベントが取り除かれ、よりクリーンな仕上がりになっている。ドアのデザインも、スピードトップ譲りのエレガントなプロポーションに合うよう、微妙に改良されている。
スピードクロスの最も美しいアングルは、おそらくリアビューだろう。スリムなLEDテールライトと、スピードトップの流麗なシルエットを彷彿とさせるルーフマウントスポイラーが採用されている。また、ボディ同色のリアディフューザーがアクセントとなり、デザイン全体の統一感を高めつつ、パフォーマンスを示唆している。
昨年には、XMは初代で生産終了という情報が流れたが、顧客に不評だったことを考えると驚くべきことではない。次は失敗することが許されないため、好評のスピードトップやスカイトップをベースに開発することは正解かも知れない。