ブライトリングと英国のベントレーモーターズのパートナーシップが結ばれたのはコンチネンタルGTが発売された2003年。以来、両ブランドともにアイコニックな製品を提供し続けている。この度、ベントレーの100周年を記念するリミテッドエディションが登場した。
※この記事はル・ボラン2019年5月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
ブライトリング/プレミエB01 クロノグラフ42 ベントレー センテナリー リミテッドエデョション
ジュネーブモーターショー2019で話題を呼んだのが、ベントレーのコンチネンタルGTナンバー9エディションだ。EVが席巻する中、時代がどんなに移り変わろうとも変わらぬ存在感はひと際異彩を放つ。今年はブランド創業100周年に当たり、デビューを飾ったのも1919年にロンドンで開催されたモーターショーだった。
フロントグリルには9のバッヂが飾られ、これは伝説の“ベントレーボーイズ”で知られるバーキン卿が1930年にル・マン24時間耐久レースに参戦したマシンのナンバーに由来する。さらに回転するインパネのセンターダイアルには、レースを走った実車をレストアする際、回収された木片をディスプレイし、バーキン卿にオマージュを捧げるのだ。
この記念すべき100周年を祝し、ブライトリングは「プレミエ ベントレー センテナリーリミテッドエディション」を発表した。2003年に登場したコンチネンタルGTのオンボードクロックをブライトリングが手がけて以降、両者のパートナーシップはクルマと時計のブランドでは現在最長を誇る。
シックな2カウンタークロノグラフの文字盤には、ウォールナットのウッドを奢り、ヘリテージが漂う。そしてレザーストラップは、ベントレーのシートにインスピレーションを得たパターンを配し、優雅に演出する。ケースサイドには、1929年型ブロワーのダッシュボード譲りのエンジンターン装飾で仕上げたプレートにベントレーの文字を刻む。こうした控えめなアピールも好印象を与える。
ブライトリングといえば、パイロットウォッチのイメージが強いが、じつは1960年代には空だけでなく、海や陸でのアクティブなシーンに応える時計をラインアップしていた。そんな歴史を彷彿とさせるコラボモデルだ。
ベントレーは、第一次大戦中の航空機エンジンの開発生産から終戦後、長距離を高速で走るクルマの時代の到来を予見し、自動車製造へと乗り出した。この先進的なグランドツアラーの精神はいまも変わらず、受け継がれている。そしてベントレーボーイズが築いた勝利の栄光や、ラグジュアリーな英国紳士の伝統とともに、自由な旅への誘いは、過去はもちろん、これから先も求められるベントレーの価値にほかならない。それはけっしてヴィンテージではない。ブライトリングの機械式時計の魅力にも共通し、モダンレトロと呼ぶにふさわしいのである。
●問い合わせ先:ブライトリング ジャパン/TEL:03-3436-0011 https://www.breitling.co.jp/