
オフロードの走破性にも確かな配慮が
2018年とされる新型メルセデス・ベンツGLEのスクープ。地上高十分で非常にフラットなフロアや大径タイヤを収めるホイールハウス、なだらかなルーフラインなどはもう完成形に見えるので、開発は順調のようだ。もちろんまだ公開したくない「顔」や後ろ姿はしっかりパッド入りのカモフラージュが被せられているが、新型は、現行のリアボリュームの大きなファミリーSUVスタイルから、全体にすっきり絞り込まれたスポーティさが強調されたスタイリッシュなカタチになっている。初代ML以来続く独特なリアクォーターウインドーのカタチがどうなったのか? はまだカモフラージュの下だ。
エンジンはメルセデスらしく、ハイエンドの4.0リッターV8にはじまり、ディーゼルからプラグインハイブリッド(PHV)まで幅広い選択肢を用意するが、モデルライン全体で最大20%もの燃費改善が図られるといわれ、ガソリンV6は新世代の3.0リッター直6シリーズに置き換えられる。トランスミッションは9速ATの9Gトロニック。当然のごとく軽量化も進み、エントリーモデルとして新たに用意された(最軽量の)後輪駆動モデルは2トンを下回る車重になる模様だ。
GLEならではの伝統といえるオフロードテイストも健在のようで、うれしいことに、これほどスポーティでありながらローレンジオプションや長いホイールストロークにもこだわっている模様。サスストロークは短い方が低コストでスポーティな味付けが可能なのだが、そういう風潮に迎合しないところがメルセデスらしい。
- Text:Makoto TAKEHIRA Photo:Apollo News Service