カタチはそのまま、あとはすべて違う!
2017年に2018年モデルとして登場するとされる新型Gクラスのスクープ画像が届いた。そう、スクラップ&ビルドの鉄則に支配される自動車業界で、生ける伝説、Gクラスはふたたび生き延びるのだ。しかも、そのカタチや立ち位置をキープしつつ最新技術によってフルモデルチェンジするというからスゴイ。
Gクラスが生き続けるにはもうフルモデルチェンジは必然。現代的な操縦安定性や高度な安全性を実現するには、さしものメルセデスも従来のアーキテクチャーでは困難なのだ。
新型ではフレーム(ラダーとキャビンモノコックの一体性を強めた新設計)もボディもサスペンションもすべて一新される。全長は従来と変わらないが、大きな特徴は10センチ強の拡幅、居住性や衝突安全性を最新基準に引き上げ、フロントの独立懸架化とあいまってオンロードでの操縦安定性向上を狙う。そしてこれは先進運転支援システムをはじめとするプレミアムカーの新常識装備の実装をも可能にしている。新アーキテクチャーのフレーム/ボディ構造および新素材の採用により、車重は従来比150kgほど軽量化、低重心化も実現しているとされる。
スクープ車のボディ形状は擬装されているが、すでに各部は拡幅されているし、グリルからフェンダーに続くラインも角がとれスムーズに絞り込まれているので、全体的な形状はこれで間違いないだろう。2012年に出たコンセプトカー「エナGフォース」を目にして「え~そんなになっちゃうの?」と心配していたみなさま、これでひと安心です。
無骨と言われ続けたGクラスだが、空力ディティールの改良もあって、新型はやはり現行よりモダンに見えるから不思議。マニアックな話になるが、この新型の床下のフラットさは見事なもので、Gクラスらしいオフロード性能にも、Gクラス離れした優れた空力キャラクターにも貢献する流石のデザインといえる。