より大きく、より軽く、より安全快適に
これまで何度にも渡って新型Q5のティーザー動画、画像を公開してきたアウディ。その効果があってか、それとも今回は会場で完全初公開となる市販モデルがほとんどなかったからか、プレスカンファレンスには大勢の報道陣が詰めかけた。
さて、その新型Q5だが、実際に目にするとかなり大きくなっていることに気がつく。寸法は全長4.66m、全幅1.89m、全高1.66m、ホイールベース2.82mで、従来型に比べほぼすべてが大きくなっているのだ。それでも軽量化努力により、車重はもっともダイエットに成功したモデルで約90kg軽くなっているという。
搭載されるエンジンは当初5種類と発表されている。4タイプのディーゼルTDIと1タイプのガソリンTFSIで、これらは従来型に対してパワーが最大27hp(20kw)向上しているという。それぞれのトップモデルは3.0V6 TDIと2.0直4 TFSIで、スペックはそれぞれ286hp(210kW)、252hp(185kW)を達成しているとのことだ。
トランスミッションは6速MT、7速DCT、8速AT(3.0 TDI専用)の3種類。駆動方式はエントリーグレードの150hp(110kW)仕様だけが前輪駆動で、そのほかのモデルには4WDのクワトロシステムが標準装備。新たに用意されたエアサスペンションにも注目。これはダンパーの減衰力を変えることで乗り心地のよさとスポーティなハンドリングを両立するだけでなく、車高も5段階で調整することが可能。オンロードからオフロードまで、幅広い適応能力が期待できそうだ。
安全運転支援システムも充実。アクティブレーンアシストは車線の維持をサポート、トラフィックジャムアシスト機能を加えたアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、渋滞中の道路において一部ステアリングの操作もしてくれるように進化している。
気になる発売時期だが、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国では2017年初頭からを予定。ベース価格は7速DCTを搭載した2.0 TDIクワトロで4万5100ユーロ(約509万円)になる模様だ。日本導入に関するアナウンスは現在のところまだない。