様々な世代が楽しめるコンテンツを用意
マツダファンフェスタ in 富士スピードウェイが復活した。 富士スピードウェイでは2016年に第一回、2018年に第二回を開催して、岡山国際サーキットでは再開したが、富士では5年ぶりの開催となった。
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前売り券は販売して間もなく、1万2000枚が完売するほどの人気イベントだ。イベント運営には約330人のマツダ社員が参加している。
2023年9月17日のイベント当日、朝7時半過ぎに現地入りすると、NA/NB/NC/NDロードスター、CX-3/CX-5/CX-8/CX-30/CX-60,マツダ3/6、そして「コスモスポーツ」を筆頭とする歴代のマツダ車たちが続々を集まってきた。
イベントのコンテンツは実に多彩だ。本コースでは、1991年ルマン24時間総合優勝の「787B」、スーパー耐久シリーズに参戦中の「マツダスピリットレーシング Mazda3 bio concept」、さらにマツダと共にカーボンニュートアルを目指すトヨタの「ORC ROOKIE GR86 CNF concept」とスバル「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」も特別参加で走行してマツダイベントに添えた。
また、マツダ車で競うECOマツ耐3時間レースには、マツダの毛籠勝弘社長が、役員や幹部社員と共に「ロードスター」のステアリングを自ら握り参戦した。
そのほか、イベント広場ではNDロードスター、CX-60,各種ガソリンSUVとクリーンディーゼル車やハイブリッド車など、マツダのフルラインアップから好きなクルマをチョイスして体験試乗も楽しめた。
こうした、直接的な「走る歓び」だけではなく、子どもから奥さん、そしておじいちゃんやおばあちゃんまで、家族3世代で楽しめるイベントコンテンツが用意された。
筆者はまず、ピットビルAの3階で、公益社団法人 秋田犬保存会・東京支部の皆さんと一緒にやってきた秋田犬たちとまったりした時間を過ごした。
それから、グランツーリスモブースでeスポーツの熱い戦いを見学してから、モノづくり体験コーナーへ。ここでは、デザイン、生産技術、設計などマツダの最前線で活躍するエンジニアが、マツダの最新技術について分かりやすく丁寧に説明してくれた。
ピットビルAの2階に移動すると”まるで高級ヘアサロン”のようなスペースを発見。実際にヘアアレンジやメイクアップの体験ができるため、女性に大人気となった。
1階には、マツダミュージアムから移送した名車の数々。その奥のピットビルBには、なりきりエンジニア体験で、子どもたちがロードスター実車の整備に参加した。
その他、カスタムパーツメーカーや全国マツダ販売会社がブースで出店したり、プレミアムフードコートでは、赤坂の「鮨兆」のちらし寿司や、新大久保の人気韓国食堂の牛ブルゴギ丼等が人気だった。
毛籠社長は記者団に対して「是非、これから毎年開催したい。オートキャンプを楽しめる2日間開催も考えられる」として、イベントのレベルアップを示唆した。
この記事を書いた人
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。日本自動車ジャーナリスト協会会員。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、自動運転、EV等の車両電動化、情報通信のテレマティクス、そして高齢ドライバー問題や公共交通再編など。