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タイヤはそのまま保管するのが正解?!正しいタイヤの保管方法とは?

タイヤ 保管方法

季節に応じてタイヤを交換し、自宅でタイヤを保管する方もいるのではないでしょうか。ウェブサイトでタイヤの保管方法を調べたり、カー用品店で自宅でタイヤを保管する方法を聞くと、「空気圧を低めにして、横置きで重ねて保管しておけばいい」ということをよく見聞きます。しかし、この方法で乗用車用タイヤを保管すると、変形する危険性が高くなることをご存知でしょうか。今回は、乗用車用タイヤの正しい保管方法と横置き重ねて保管が危険な理由を解説します。

乗用車用タイヤは“そのまま”保管するのが正解だった

早速、乗用車用タイヤの適切な保管方法について解説します。実は、乗用車用タイヤの正しい保管方法は、空気圧を規定数値または2.0kg/cm²程度で、ゴム部分が空気に触れないようフィルムを巻き、袋に入れて、縦置きで保管しておくのが適切な保管方法です。

常に数百kgの荷重がかかっている乗用車用のタイヤは、クルマに装着されているとクルマの重さによってたわむことがありますが、取り外すと元の形に戻ります。そのため、ホイール付きのタイヤを保管するときに、そのまま(ホイール付き)の状態で保管しておいてもタイヤが変形することはほぼありません。

この記事を読んでいる方の中には、タイヤを縦置きにしておくと、接地面だけ平たくなる心配をする方もいるかもしれませんが、クルマに装着して数km走行すれば、接地面のフラットスポットはタイヤの性質により元の形に戻ります。

また、空気圧を下げないと、内側からの空気の圧力でひび割れなどが発生する可能性があると思う方もいるかもしれませんが、乗用車用のタイヤのひび割れや劣化の原因の大半は、外的要因(太陽光や外気など)がほとんどです。よって、タイヤ内部の空気の圧力でひび割れが発生するということはほとんどありません。

実はこのタイヤの保管方法などは、タイヤメーカーとともに乗用車タイヤの開発を行ってきたエンジニアが述べていることです。よって、乗用車タイヤを保管するときは、規定空気圧または2.0kg/cm²のままで、ゴム部分が空気に触れないようフイルムを巻き、袋に入れて、縦置きにして保管しておくとよいといえるでしょう。

「空気圧低め」「横置き」にする危険とは?

乗用車用タイヤを保管するときによく聞く、「空気圧を低め(半分程度に下げる)にして、横置きに重ねて保管する」をするという方法は、タイヤの弱い部分である側面(サイドウォール)に大きな負荷がかかる保管方法です。

例えば、空気圧が2.4kg/cm²の乗用車タイヤを保管するときに、空気圧を1.0kg/cm²まで下げ、横置きにして重ねて保管をすると、変形しやすいサイドウォール部に高い負荷がかかってしまいます。

また、空気圧を下げるとタイヤの形状を維持するための内圧(空気圧)がほぼない状態となり、タイヤとホイールの接点であるビード部が変形し、気密性が保てなくなってしまうという危険性も高くなるのです。

このように、乗用車用のタイヤを保管するときに、空気圧を下げて、横置きにして重ねておくと、来シーズンにタイヤが使えなくなることも考えられます。

齊藤優太

AUTHOR

1991年生まれ。静岡県出身。高校時代にガソリンスタンドでアルバイトしたことをきっかけにクルマに興味を持ち、大学卒業後に自動車販売店(正規ディーラー)に就職。その後、教習所の指導員、中古車買取、タクシードライバーの経験を経て、2020年にフリーランスへ。現在は、自動車ライター/インストラクター/ジャーナリストとして活動している。

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