
1995年式の「RAV4L Ⅴ」を再現!
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEO(TLVN)の、2025年12月-2026年1月の新製品情報が届いたので、気になるアイテムをピックアップしてお伝えしよう。トヨタ「RAV4」の初代モデル・XA10型系、5ドアが完全新金型で登場するのだ。
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プロポーションから彩色まで満足のいく出来栄え
実車のRAV4は途中日本市場から消えていた時期もあるが、現行モデルで5世代目、また2025年中発売予定の次期モデルもすでに発表されている。そんなRAV4の初代が登場したのは今や30年以上前、1994年5月のことだ。スズキ・エスクードやダイハツ・ロッキーなどが先行していたコンパクト4WD市場に、トヨタが満を持して投入したのがRAV4であった。
RAV4の最大の特徴はFF乗用車のコンポーネンツを流用し、モノコックボディにエンジン(直4 2L)を横置きする設計としていたことで、それまでのラダーフレーム+エンジン縦置きの4WD車とは大きく違う、本格的な(?)乗用車感覚がセールスポイントであった。デビュー当時はCMキャラクターに木村拓哉を起用したことも相俟って、女性にも支持され大ヒットを記録したのである。
当初は3ドアのみであったRAV4だが、登場翌年の1995年4月には、ホイールべースを210mm延長した5ドアを追加。この5ドア・モデルはRAV4 Ⅴ(ファイブ)の名で呼ばれたが、高められた居住性とユーティリティから、RAV4の人気はさらに高まった。その後も2WD仕様やオープントップ仕様、ハイパワーエンジン車、電気自動車など、様々なバリエーションを追加しながら生産され、2000年5月に2代目へとバトンタッチしたのであった。
さて、トミーテックが今回製品化するのは初代RAV4の5ドア、1995年式。当時実車はカローラ店向けモデルをRAV4L、トヨタオート店向けをRAV4Jと称したが、このミニカーはRAV4L Ⅴの再現となっている。その出来栄えは写真を見てお分かりの通り、プロポーションから彩色まで、文句のつけようのないもの。
グリルガードやフォグランプ、サイドステッカーなど当時の人気オプションを装着した姿には、懐かしさのあまり感涙、という人も少なくないだろう。ボディカラーはワイン/グレーと水色/グレーの2種類、どちらも予価3,850円(税込)で2025年12月発売予定。
RAV4J Ⅴはルーフトップテント付きで
そしてこのRAV4には、もうひとつ魅力的なバリエーション展開が控えている。ルーフトップテント付き仕様が追って発売となるのである。当時のSUV人気(RV人気と言った方がそれらしいか)の高さを思わせるテント付きは、TLVNではすでに三菱パジェロで同様の仕様を発売しているが、そちらと並べて飾れば楽しさもまたひとしおであろう。
こちらはシルバーのボディカラーにスチールホイール、またオプションの類(ガードバーとフォグランプ、サイドステッカー)を省いた仕様で、どちらかというと実直な印象。また、実車は販売店の別で仕様が異なっていた……という点から予想がつく人も少なくないと思うが、こちらはRAV4 Jの再現となっており、フロントグリルが作り分けられている(Lではメッシュ、Jではパンチング)。
さらに細かなところでは、ステアリングホイールがエアバッグ付きとなっているのも見逃せない。これは、シルバーが1996年に追加されたカラーであるところからの違いなのであろう。ミニカーにテントのほかラダーとキャンパーのフィギュア(1体)が付属し、予価6,710円(税込)で2026年1月に発売予定。
なお、写真は全て試作品のため実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。