水素テクノロジーでCo2削減
セブンイレブンとトヨタは、2017年に締結した省エネルギー、CO2排出削減に向けた基本合意の内容が具体化。2019年から順次共同プロジェクトを展開する。
このプロジェクトは、セブンイレブンの店舗と物流にトヨタが培ってきた技術やシステムを導入。CO2排出削減を目指すもの。店舗にはMIRAIのセルを使用した約10kWの定置式のFC発電機と、複数台の連結が可能な10kWh/台のリユース蓄電池を導入。それらを店舗エネルギーマネジメントシステム(BEMS)で統合的に管理し、使用する再生可能エネルギーや水素由来の電力の比率を高めCO2排出削減を進める。
セブン&アイグループでは、取り組むべき社会・環境に関する「5つの重点課題」を明確にし、事業を通じた社会課題解決に取り組んでいる。その中のひとつである「商品、原材料、エネルギーのムダのない利用」の項目では、2030年までに店舗での再生可能エネルギーの利用比率を20%まで引き上げ、CO2排出量を2013年度対比で約27%削減する計画だ。そこで、セブンイレブンにおいても再生可能エネルギーの利用を中心にサプライチェーン全体でCO2排出削減に取り組みを進めている。
トヨタは前述のFC発電機やリユース蓄電池、さらに給電機構付き充電器の供給に加え2019年春ごろを目途にFC小型トラックも2台導入。このトラックはMIRAIのFCユニットを搭載、航続距離や約200kmとなるもので、FCユニットで発電した電力は動力だけでなく冷蔵ユニットの電源にも使用。停車中も冷蔵・冷凍ユニットに給電できるようになっている。