星のマークでおなじみの模型メーカー・株式会社タミヤは、1/10電動RC(ラジオコントロール)カーシリーズの人気カテゴリー「Mシャーシ」シリーズの最新モデル「M-07 CONCEPTシャーシキット」を2017年6月24日に発売する。これに先がけ、メディア関係者に対して行われる商品説明会&レース体験会にル・ボラン・ブースト編集部も参加するため、発売前の「M-07 CONCEPTシャーシキット」をタミヤからゲット! 「組み立て編 その(2)」となる今回は、フロントサスペンションとステアリングまわりの組み立て、さらにはモーター搭載までの作業を進めていく。
フロントアームの取り付け
実車さながらの4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用するM-07 CONCEPT。まフロントのロワアームを組み立てていこう。
ここからはパーツ袋詰「B」を使用。まず左右のフロントアーム(D3部品)それぞれに5mmピローボールと3×4mmイモネジを組み付ける。イモネジは左右で組み付ける向きが違うので注意が必要だ。このイモネジは「リバウンドストローク」というサスペンションの伸び側の長さを調整するもので、ネジの飛び出している量を長くするほどリバウンド量が少なくなるが、まずは基準となる1.5mmに設定しておく。
次に左右のフロントアームをB1部品に取り付ける。このときフロントアームがスムーズに動くことを必ずチェックしておこう。もし動きが渋い場合は、3×46mmシャフトが通る穴の内側を3mmのドリルなどを使って少しずつ削り、サスアームがスムーズに動くよう調整してやる。調整が終わったら2.6×5mmトラスビスで3×46mmシャフトが抜けないようにし、組み上がったフロントアームをロワデッキへと取り付ける。ここでも4本のビスを均等に締めるのを忘れずに!
ユニバーサルシャフトの組み立て
M-07 CONCEPTのドライブシャフトには、これまでの「Mシャーシ」シリーズでは別売のオプション設定だった一体型のユニバーサルシャフトが標準装備となっている。駆動伝達の効率が高く、クラッシュなどの際も脱落の心配が少ない、うれしい装備だ。
クロススパイダーにグリスを塗り、33mmスイングシャフトに取り付けたら、それをホイールアクスルと合体(この接合部分へのグリスアップも忘れずに!)。2×9.8mmシャフトを通し、アクスルスプリングで固定する。これを合計2本作るが、左右でアクスルスプリングの組み付けの向きが違うので注意しよう。
フロントアップライトの組み立て
まずはアップライト(C4部品)に5mmピローボールを取り付ける。これも左右で取り付けの向きが異なるので注意が必要だ。ユニバーサルシャフトのホイールアクセル側に1015ベアリングとC2部品を順番にセットしたら、アップライト内側から差し込み、次に外側から1050ベアリングと5×7×0.2mmシムをセット。バラバラにならないよう6mmスナップピンで仮止めしておく。
フロントハブキャリア(C1部品)の上側に5mmピローボールを取り付け、下側の穴を2.5mmのドリルで貫通させたら、先ほど組み立てたアップライトを組み付ける。上下に5×3×3.5mmパイプを通してから3×8mmビスで固定するが、このビスも上下を均等に締めることを心がけ、アップライトの動きが重くならないよう、締め過ぎにも気をつけたい。
左右のフロントアップライトが完成したら、シャーシへと組み付けよう。と、その前に5mmアジャスターと3×18mm両ネジシャフトでアッパーアームを制作し、組み立て説明書の手順(1)で取り付けた5mmピローボールにパチンとはめ込んでおく。
ユニバーサルシャフトのスイングシャフト側先端にグリスを塗ってから、先ほど組み立てたアップライトを左右を間違えないように組み付ける。フロントアーム側(下側)に通す2.6×22mmシャフトを3×3mmイモネジで固定したら、フロントハブキャリア上側に取り付けた5mmピローボールにアッパーアームの5mmアジャスターをセット。併せて次の手順であるステフナーの取り付けもここですませておく。
ステアリングワイパーの取り付け
続いてはサーボの動きを前輪へと伝えるステアリングワイパーの取り付け。先ほどのアッパーアームと同じように、5mmアジャスターと3×12mmイモネジでステアリングタイロッドを作り、5mmピローボールを取り付けたK7部品にセット。さらにここに、730ベアリングとK1部品、5×5.5mmボールナットを組み付けたK2部品を取り付ける。
次に850ベアリングをシャーシのステアリングポストにセット。先ほど作ったステアリングワイパーを取り付け、ステアリングタイロッドの5mmアジャスターをフロントアップライトの5mmピローボールへとはめ込む。
ボディマウント(A10)を取り付けたフロントバルクヘッド(K6部品)でフタをすればステアリングまわりは完成だ。
モーターを取り付ける
続いてはモーターの取り付け。今回支給された「ライトチューンモーター(28T)」は比較的マイルドな特性で扱いやすく、「Mシャーシ」シリーズにはピッタリのモーター。タミヤグランプリなどのタミヤ公式レースでも指定モーターとなることが多い。
新品のモーターは、軸受け部分にオイルを注しておくと回転がスムーズになりモーターの寿命も延びるため、今回はタミヤ純正の「メタルオイル」を取り付け前に注油しておいた。モーターシャフトの指定の位置にピニオンギヤを取り付けたら、3mmワッシャーを通した3×6mmキャップスクリューでシャーシに取り付ける。3×6mmキャップスクリューの締め付けには、キット付属の2.5mm六角棒レンチを使用しよう。
モーターを取り付けたら、3×6mmキャップスクリューを少し緩めた状態で、モーターを動かしながらギヤの噛み合わせを調整する。写真のようにギヤが軽く回る位置に調整ができたらモーターをきっちりと固定し、最後にモーターキャップ(B5部品)を取り付けたら、作業は完了だ!
★次回はオイルダンパーとリヤサスペンションまわりの組み立てを行います!