アウディは、「R8スパイダーV10プラス」を発表した。
先日、全国26店舗のAudi Sport店にて販売が開始された「R8スパイダー」。(¥26,180,000)V型10気筒5.2リッターFSI自然吸気エンジンを搭載し、最高出力540PS、最大トルク55.1kgmとスーパースポーツとしては申し分ないスペックを有しているが、本国では早くも「R8スパイダー」の頂点に君臨する「R8スパイダーV10プラス」が発表された。
「R8スパイダー」に対し出力は70PS向上の610PS、トルクでは2kgm向上の57.1kgmを発生する。ミッドシップに搭載されるV型10気筒5.2リッターFSI自然吸気エンジンは、排気量こそ変化がないがAudi Sportの手によってパワーアップが図られ、最大許容回転数は8,700rpmに達する。アウディの量産ユニットでは最大のパフォーマンスだ。これにより0-100km/h加速は0.3秒短縮されて3.3秒、最高速度は、10Km/hプラスの328km/hを記録。世界最速のオープンモデルのひとつであることは間違いない。
「R8スパイダー」と同じく、駆動システムは4WDの「quattro」を採用、トランスミッションはデュアルクラッチの7速「Sトロニック」のみでMTの設定はない。
ブレーキはカーボンセラミック製ローターを純正採用し、フロント6ピストン、リア4ピストンキャリパーを組合わせる。装着されるタイヤサイズは、フロント245/35R19、リア295/35R19。オプションで、フロント245/30R20、リア305/30R20も選択できる。
アルミとCFRPを組み合わせた「アウディ スペース フレーム」を採用し、ねじれ剛性を先代モデルより50%向上させている点はノーマルのスパイダーと同じ。走行中でも50km/h以下であれば操作可能な油圧電動式のクロス製ソフトトップは20秒で開閉を行なうことが可能だ。
インテリアでは、クーペ同様、12.3インチのTFTディスプレイをドライバー正面のメーターに採用。スピードメーターやタコメーターのサイズやデザインの変更、ナビゲーションシステム、車輌情報をモニターに仮想現実の計器として表示する「アウディ バーチャル コックピット」やApple Car PlayとAndroid Autoを車内で利用できる「アウディ スマートフォンインターフェイス」といった最新デバイスを当然ながら完備する。
「R8スパイダー V10プラス」のドイツ本国における価格は、20万7,500ユーロ(約2,570万円)から。今夏以降から納車予定だ。