かつての308GTBやF40のモチーフを採用
フェラーリはこのほど、488GTBをベースとしたワンオフモデル、「フェラーリSP38」を製作した。このモデルは特別なカスタマーに向けて造られた世界で1台のフェラーリだ。
670ps/760Nmを発する3.9リッターV8ツインターボに7速のF1 DCTを組み合わせるパワートレインやシャシーは488GTBのものが使われているが、ボディは完全にオリジナル。デザインはフェラーリのチェントロスティーレ(デザインセンター)が手がけた。
ボディカラーは新たに開発された3層構造によるメタリックレッド。横長な形状のヘッドライトを組み合わせる薄型のフロントマスクは1975年に登場した「308GTB」を連想させ、サイドからテールにかけては1987年にフェラーリが創設40周年を記念して造られた「F40」を彷彿とさせるデザインが与えられ、完成度の高いスタリングを実現した。
ガラスではなくカーボンが用いられたエンジンフードも、このワンオフモデルの魅力を大きく後押ししている。また、リアフェンダーとウイング、そしてディフューザーが一体となったテールエンドの処理も、独特のアピアランスにひと役買っている。