モータースポーツ

DTMとスーパーGTが統一規定の完成版を公開! 待望の日独交流戦は最終段階に

DTMマシンも4気筒ターボに

   長年に渡って協議が重ねられていたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)と日本のスーパーGTとのレギュレーション統一が完了。去る6月23日にDTM第4戦の会場となったドイツ・ノーリスリンクにおいて共通規定となる『クラス1』が完成したことを発表した。
   このレギュレーション統一に関しては、昨年「ホッケンハイム」と「ツインリンクもてぎ」において両シリーズ史上初となるお披露目デモ走行が開催され大盛況に終わったが、いよいよ日独モータスポーツファンの期待を背負った「クラス1」規定による交流戦が、2019年に日独で各1戦ずつ開催されることが正式に発表されたのだ。

元レーシングドライバー、チーム監督として活躍した坂東正明氏。現在は株式会社GTアソシエイションの代表取締役社長を務める。

オーストリア出身のレーシングドライバーとしてF1で活躍したゲルハルド・ベルガー氏。2017年よりDTMを運営するITRの代表に就任。

「交流戦を開催することにより世界のモータースポーツファンを熱狂させると共に、スーパーGTおよびDTMの両シリーズがさらに発展することを強く信じている」と、坂東正明GTアソシエイション会長がコメントすると会場は大きな拍手に包まれた。またゲルハルド・ベルガーITR e.V代表は、「今日この日はDTMにとって記念すべき大切な日となった。国際化へ向けてやっと一歩を踏みだせることを日本の関係者に心から感謝する」と述べた。会場には多くのメディアをはじめ、各自動車メーカー関係者等が数多く詰めかけ、来シーズンからはじまるクラス1規定の交流戦実現へ向けて期待を膨らませていた。
   なお、「クラス1」おいて一番のネックと言われていたタイヤレギュレーションは、日本開催の交流戦ではGTAが指定したワンメイクタイヤを、ドイツではITRが指定したワンメイクタイヤで戦うことになる(現在スーパーGTではタイヤパートナーは各チームが自由に選べるがDTMはハンコックのワンメイク)。これまでV8エンジンで統一してきたDTMマシンは、このクラス1規定により来季から日本のスーパーGTと同様に2リッター4気筒ターボエンジンに換装することで、現行のDTMマシンより100馬力アップの600馬力以上となるようだ。気になる来季の交流戦カレンダーは調整中とのこと。GTAの坂東会長は富士スピードウェイでの開催を希望している。

リポート:池ノ内みどり M.Ikenouchi
LE VOLANT web編集部

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