
“秘密基地”にワクワクした童心をよみがえらせるつくりは最高!
ジムニーならではの個性は室内にもはっきり現れている。広く豪華に進化した近年の軽自動車とは一線を画したコンセプトの定まった作り。必要なものがあるべき場所に配置された道具感は、見ていて気持ちがいい。最新の自動車に求められる安全性もおろそかにされることなく、デイリーユースも安心してこなせる心強さは、相棒として頼もしい限りだろう。
あんまり未来のクルマに見えなくても
どんな状況でも使いやすい操作系が頼もしい
左右対称を基本とした水平のラインで構成されたインパネはオーソドックスで、落ち着いて使いやすい室内を演出してくれるほか、車体の傾きを直感的に悟りやすいというメリットも大きい。速度計+回転計の二眼式アナログメーターも、優れた視認性を提供する。
パワーウインドースイッチは先代モデルのドアパネルから、インパネセンター下部に移動。ウインドー以外にエアコンの操作系も大きめにされているのは、冬場の始動時など手袋をしたままでも調整を容易にできるようにとの配慮から。確実な操作性という面では、パーキングブレーキに手で引くサイドブレーキ方式が継続採用されたことも歓迎したい。
ドアの収納スペースも最小限にして、膝まわりのスペースを稼ぎ、左右に振られやすいオフロード走行でも当たりにくく作られている。
助手席正面のアシストグリップは乗車時には手をかけて乗り込みやすくなるし、さらに身体を揺すられるような路面を走行中のグリップにもちょうどいいというアドバンテージもある。
インパネ最下部にあるアクセサリーソケットは標準装備だが、並んで装着されているUSBポートは純正オプションでつけられる。
オーソドックスなアナログ二眼メーターは見やすさ抜群
安全装備・ハイテク予防安全機能も備える
メーターの周囲にはボルトのヘッド状のディテールが施され、力強さを演出(同ディテールは室内各所に配されて、インテリアの統一感を作り出している)。速度計は軽規格のジムニーが140km/hまで、シエラが180km/hまで刻まれ、回転計はそれぞれ9000rpm(レッドゾーンは7000rpm~)、8000rpm(同6300rpm~)となる。自発光式とちょっと進歩はしたものの、視認性ではベストなアナログタイプだ。
速度計と回転計の間にマルチインフォメーションディスプレイがあり、瞬間燃費・平均車速・航続可能距離などを切り替えて表示できる。デュアルセンサーブレーキサポート(衝突回避/軽減機能)や車線逸脱/ふらつき警報機能、誤発進抑制機能(AT車のみ)などの予防安全技術を標準採用またはオプション装着可能で、横滑り防止装置や6エアバッグ(運転席・助手席・左右前席サイド・左右カーテン)といった装備と合わせた最新レベルの安全性能も大きな魅力に違いない。
オーディオ操作&クルーズコントロール設定可能な
ステアリングホイールはチルト機構付き
上級グレードのステアリングホイールはオーディオ操作およびクルーズコンロトロールスイッチ付きの本革巻き豪華仕様。ステアリングコラムの位置を上下最大35mm変更可能なチルト機構が備わったので、さまざまな体格のドライバーに合わせたアジャストが可能となった。
スピーカーはドアに移動(先代はタイヤハウス直後の足もとだった)して聞こえやすくなり、オーディオ環境の大幅な改善もうれしいところ。なお、全車オーディオレス仕様のため、AVシステムやカーナビ(2DINワイドサイズに対応)はオプションや市販品などを別途装着する必要がある。
快適性を増したフロントシートの着座感
フルフラットにもできるシートアレンジはアウトドアでも超便利
ホイールベースは先代から変わっていないものの、前席と後席の着座位置間で40mm拡大し、全高アップ(軽規格ジムニーでプラス45mm)による室内高の増加と、垂直気味に立ったウインドーガラスの効果もあって、室内スペースは必要充分に確保されている。前席は下部でホールド性を確保しつつ、肩の部分はフリー(悪路では上半身のホールド性が高すぎると逆に身体が振り回されて、ステアリング操作などに影響が出てしまうため)な絶妙な形状だ。前後スライド量も45mm大きくなり、スライドのピッチが細かくなって、個々人への最適化もやりやすい。
後席は中央で分割可能な可倒式(ジムニーのベースグレードを除く)となり、スペース的にもゆったりくつろぐというほどではないが、多段階にリクライニングできる。
前席のヘッドレストを外せばフルフラットシートの充分な空間が出現、ユーティリティが向上した。ドリンクホルダーは前席左右間に設けられたセンターコンソールに用意されている。ジムニーのベースグレードを除き標準装備される左右前席のシートヒーターのおかげで、寒冷地における快適性も抜群だ。
2名乗車の使い勝手を考えたラゲッジスペース
アレンジによってスキー板のような長尺アイテムもOK
後席位置が先代モデルよりもバックすると、さすがに軽自動車の限界で通常状態のラゲッジスペースは充分とはいえないものの、定員いっぱいの4名も乗らなければ後席のシートアレンジで積載性は確保される。
ラゲッジはコンパクトなボックス(ふた付きの小物入れになっている)でかさ上げされ、先代モデルのような後輪タイヤハウスの室内への突出部がなくなったこともあり、後席を前倒しにたたんだときにラゲッジのフロアからフラットにつながって使い勝手にも優れる。
助手席をフラットに倒せばスキー板といった長尺ものも積載可能。ラゲッジから後席背面まで汚れにくい樹脂が使われている点もありがたい。左側にあるアクセサリーソケットから電源がとれるのも便利なポイントだろう。