この道、この旅。

【YANASE presents】「この道、この旅。」~高知県 四万十川・佐田沈下橋 編

美しい国を、愛しいクルマで

in Collaboration with ヤナセ

 

FILE.18 高知県 四万十川・佐田沈下橋 編

全国のヤナセから試乗車を借り、ドライブに出かける本企画。今回の舞台は葉が色づき始めた頃の高知県。四万十川に47橋架かる沈下橋の中でも最長の佐田沈下橋を訪れた。連なる山々、のどかな田園風景、清流に架かる郷愁を誘う橋だけでなく、高知県で育った美味しい味と出会えるドライブコースを紹介しよう。

高知自動車道で高知ICから終点の四万十町中央ICまで行き、 国道56号を西へ走る。途中の「道の駅ビオスおおがた」は、 地元産の野菜や果物の直売のほか、名物・鰹のタタキバー ガーが食べられる。四万十市の中心部、中村を抜け、高知 県道340号で四万十川沿いを走り沈下橋を目指した。土佐 清水市へと繋がる足摺サニーロードも気持ちのいいドライブ コースだ。

川面に映る沈下橋が清流に描写を与えている

「四国は食べ物が美味しいんですよ」。クルマをお借りしたヤナセ 高知支店のスタッフに地元の好きなところを尋ねると、こんな答えが返ってきた。以前、ヤナセ 徳島支店のスタッフに同じ質問をしたことがあるが、これと同じ答えが返ってきたことを思い出した。新鮮な食材や美味しい食事に出会えることは、気持ちのいいドライブと同じくらい心が躍るもの。旅の楽しみは多いに越したことはない。

タイトルカットを撮影した全長291.6mの佐田沈下橋。橋の幅員は4.2mあるので、全幅1.81mのCクラスなら余裕を感じるほど。近くに無料駐車場もあるので、歩いて渡るのも気持ちがいい。なお、今回の旅で使ったのは、C200 ステーションワゴン アバンギャルド。

今回は四万十川に架けられた沈下橋を目指す旅。その名の通り、高水敷時は水没することを前提とした橋で、欄干を持たないシンプルな構造。橋脚も低く、橋としては容易に造れることから、日本の村落ではごく普通に見られる橋であったが、いまとなっては珍しい存在となった。

川幅の広い下流の方が、長くダイナミックな沈下橋が多い。四万十川本流なら下流の方から佐田沈下橋、三里沈下橋、高瀬沈下橋、勝間沈下橋と有名な橋が続く。歩いて渡る人も多く、あくまでも地元民の生活道路であることを忘れずに。高知県道340号、国道441号を川上へ走れば多くの沈下橋と出会える。

クルマを借り出し、まずは高知市中心部にある高知城を散策。江戸時代に築城された天守と本丸御殿が両方とも現存するのは高知城のみとされるが、特にこの城は間近で見れば見るほど当時の息吹が感じられる。遠くで眺めるよりも城内見学がオススメだ。また、ここから15分ほどの距離にある五台山展望台からの夕景も素晴らしいので、訪れてみることをおすすめする。

高知城は土佐藩初代藩主・山内一豊時代に着工され2代目忠義の時に完成。天守と追手門を1枚の写真に収められる撮影スポットは大人気。

高知市から四万十市までは100km以上の距離で、まずは高知自動車道の終点までひた走る。

途中昼食がてら、中土佐町にある鮮魚店や果物店が並ぶ久礼大正町市に立ち寄り、鰹のタタキで腹ごしらえ。ちょうど旬を迎えていた新高梨や水晶文旦などの高級果実が地元価格で販売されていたので、土産用にといくつか購入。後日食べたのだが、冒頭の「四国は食べ物が美味しい」という言葉を、味が沁みわたる五臓六腑で理解。これが素晴らしく美味しい! 感動おさまらず、県外発送を行なっているか店主に問い合わせると、「1月、2月になると土佐文旦が季節だからその頃にまた電話しなさい」と笑いながら答えてくれた。2月はイチゴも美味しくなるそうなので、新年の高知フルーツ巡りの旅もきっと楽しいだろう。

 

高知市内の針木地区や黒岩地区で収穫される新高梨が最も有名で、旬は10〜11月。800〜1000gと大粒で甘く、贈答品としても人気。

四万十町中央ICで高速を降り、国道56号で四万十市へアクセス。出発してから2時間以上ステアリングを握っていた新型Cクラス・ステーションワゴンは、ハンドリングマシンと呼びたくなるほど軽快で、楽しいドライブ時間を演出してくれた。

今回は四万十川や太平洋沿いをドライブしたが、吾川郡いの町にある瓶ヶ森林道(かめがもりりんどう/冬季閉鎖)や四国カルストなどもオススメ。

高知県道340号を四万十川と平行に走り、目的地の佐田沈下橋に到着。欄干のない橋は緊張感をもたらすが、独特の開放感を感じるのも確か。離れて橋を見下ろせば、川面に映り込むその姿も実に趣深く、日本最後の清流と呼ばれる四万十川に描写を与え、訪れる者を感動させてくれるのだった。

 

撮影:郡 大二郎

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