旅&ドライブ

のどかな風景のなかに古代ロマンが息づいてる「吉備路」(岡山県)【日本の街道を旅する】

街道ひとくちメモ

いま一般に吉備路と呼ばれるのは岡山市から総社市にかけてのエリア。古代、一大勢力を誇った吉備国の中心地だ。一方、街道としての吉備路は岡山を起点に、備中高梁や新見を抜け日本海へといたる道筋の総称。かつての松山往来、新見往来、東城街道などを含めて吉備路と呼ぶ。

トラベルガイド

01【見る】
田園にそびえる五重塔
備中国分寺(びっちゅうこくぶんじ)

吉備路のシンボルともなっているのが備中国分寺の五重塔。聖武天皇の時代、全国に建立された国分寺のひとつで、創建は天平13年(741年)と伝えられている。ただし、現在の建物は江戸時代に再建されたもの。境内には茶店があり、格好の休憩スポットになっている。赤米で作った甘酒がおいしい。

●参拝自由(無料駐車場あり)/24時間/無休/総社市上林1046/0866-94-3155

 

02【見る】
400mの回廊が神秘的
吉備津神社(きびつじんじゃ)

鬼ノ城の鬼を退治したと伝えられる古代日本の皇族、吉備津彦命を祀る岡山県内最古の神社(近くには吉備津彦神社もある)。平行に並べた2棟の入母屋屋根をもつ本殿と拝殿は国宝、全長400mにおよぶ神秘的な雰囲気の回廊は重要文化財に指定されている。門前には食事処があり、吉備団子などを味わえる。

●参拝自由/6:00〜18:00/岡山市北区吉備津931/086-287-4111

 

03【見る】
巨大規模の朝鮮式山城

鬼城山ビジターセンター(きのじょうざんびじたーせんたー)

桃太郎伝説の舞台になったといわれる鬼ノ城。標高397mの鬼城山・山頂付近に2.8kmにおよぶ石垣や土塁が張り巡らされた山城で、いまだ多くの謎に包まれている。最近の発掘調査によると城域は30ヘクタールにもおよび、先進的な排水システムなども備えていたらしい。一部、城門などが復元されている。

●入場無料(無料駐車場あり)/9:00〜17:00/月曜休館/総社市黒尾1101-2/0866-99-8566

※掲載データなどは2011年9月末時点のものです。実際におでかけの際は、事前に最新の情報をご確認ください。
LE VOLANT web編集部

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