リーフ職人がカスタムした極地戦闘機
こだわりのリーフ職人といえば、なんといっても4×4キタガワの北川代表だろう。さまざまな理論を駆使し、オールステージでポテンシャルアップを果たすサスペンションを、常にトライアンドエラーで進化させ続けている。
ストロークステア、キックバックを軽減するには必須のアイテムと言える。
今回、試乗テストに持ち込んだ車両も当然リーフ車のJA11。さまざまな説明を聞いていると、「んっ?」リーフ自体は従来モデルと同一とのこと。では、何が変更されているのか? ボルトオン仕様で、フロントをツインショック化できるアダプターユニットを開発したとのこと。フロントアクスルを挟み込む形で、リーフベッドからフレームに新設されたボルトオンステーに向かって追加ダンパーを装着。果たして、この効能は?
レイダウンされたダンパーがロングストロークに貢献。もちろんセッティングはオリジナル。
まず、オンロードを走らせてみよう。2本装着ということで硬いのかな? と思いきや、違和感はまるでなし。装着するダンパーにもよると思うが、硬さが×2というわけではなく、受け止め容量が×2になるといった印象。落ち着き感がありかなり良い感じ。しなやかなリーフセッティングに、しっとりとしたダンパーセットで快適かつスポーティだ。
インダクションボックス効果が期待でき、流速を高めるトルネードチャンバー。
次にオフロード。他メーカーでは許されないステアケースの下りなど、けっこうフロントいじめのセクションを走ったのだが、コントロールの限界が高く破綻することがない。ステアリングにくる衝撃が少なく、リーフ車特有のはねかえる感じも少ない。1輪が浮くような不安定な姿勢に持ち込んでもフラつかず、ドライバーレベルを問わず攻めの走りが可能。
オンロードが快適な極地戦闘機がキタガワのジムニーなのだ。
フリクションを低減し、ベルトの消耗を最小限にするステンレスプーリー。
リーフ車のフロントをツインショック化するボルトオンステー。これによる走りへの恩恵はかなり良い感じ。セッティング次第でさまざまな競技で使用できる。