コラム

【チビカメKeigoのラリー漫遊記】ヨーロッパ選手権ラトビア編(その2)

2本目のSSにギリギリ間に合った……

普段より安かったとはいえ、空港内のヒルトンに泊まるなんて贅沢をしてしまったボクです。日曜早朝の飛行機でリガに戻るので致し方ありません。結局、またもや短い睡眠時間でリガ行きの飛行機に搭乗。6時半に着いてリエパーヤに向かってまたまた2時間半のドライブです。

フィンランドから移動してきて、ほんとギリギリ間に合いました。

日曜の2本目のSSに直接向かうので、正確にはリエパーヤの手前なので若干距離は短いんだけど、もはやひとりで耐久レースをやってる気分。予定では少し余裕を持って撮影ポイントに着くはずだったんだけど、予定は未定。途中でトレーラーの集団を抜くのに手間取って予想外のタイムロス。クルマを止めて必死に走ってポイントに着いたらちょうど1台目がやってくる直前。息も絶え絶えに撮影開始ですが、自分でも何やってんだかよくわからなくなってきました。

ね、ひどい砂埃でしょ?風向きによってはまともに喰らいます。

昨日、雨が降ったはずなのに乾燥しきった路面は相変わらずダスティー。朝っぱらからあっというまに砂まみれです。うう、辛い。しかも、また雨が降ってきて気温も低下。風も吹いてきて体感温度は完全に冬ですよ。晴れてりゃ楽しい取材なのにこれじゃ修行ですね。

国によって差はあるんだけど、ラトビアのギャラリーはおっちゃんが多かったです。

マシントラブルで初日にデイリタイアした村瀬だけど、粘りの走りで完走。

ボクがいなかった土曜のSS1で17歳のオリバー・ソルベルグがいきなりのベストタイム。去年のERCチャンピオン、ロシアンロケットとも呼ばれるロシアのアレクセイ・ルクヤナクが目標なんて言ってたオリバーだけど、そのルクヤヌクを従えてラリーを完全に支配。恐るべし17歳は日曜もその勢いが衰えずラリーをリードします。

こちらはラトビア選手権に参戦していたフォードのピューマS1600。今となってはレア車ですねえ。

極めつけはこちらのトラック。GAZ53!GAZはロシアのメーカー。一見して速くなさそうだけど実際遅いです(笑)しかも、2台もエントリーしていました。ドドドと低いうなり音を響かせていて遅いけど迫力は満点。

WRC2プロ選手権で活躍中のカール・ロバンペラも18歳。最近、ラリーの世界では10代のドライバーの活躍が目立ちます。オリバーとカールに共通するのは、ふたりとも父親がラリードライバーで北欧出身って点。どんな競技にでも言えることだけど、環境って大事ですね。最近、日本のラリー界でも10代のドライバーが登場してきているので、将来が楽しみです。

リエゾン区間でネズミ捕りに遭遇!?

さてさて、雨に降られて心が折れたボクは、ラトビア選手権の途中まで撮影して車に戻りました。この後は違うSSに移動する予定だったけど、空腹と睡魔には勝てず。その場に留まってリピートとなるSSを撮影することに決めて、1時間半ほどのお昼寝タイム。臨機応変な対応がラリー取材の基本です。リピートステージを途中まで撮影して、リエパーヤのサービスに向かいます。

こちらは旧ソ連のLADA VAZ2105。カクカクした形の車が大好物なボクにはグサグサ刺さる車です。

初日を総合5位で終えた新井大輝だったけど、電気系のトラブルで順位を落とすことに。初めてのチーム、初めて組むコ・ドライバー、初めての車などなど、初めて尽くしに加えて、ERCの舞台に久々に戻ってきたヨコハマのタイヤ開発を兼ねての参戦で総合5位は上出来だっただけに残念なトラブル。あ、そういえば彼も二世ドライバーでした。先日、愛媛で開催された全日本ラリーではオヤジさんを差し置いて見事優勝。親子対決なんて世界的に見ても珍しいので、皆さんも全日本ラリーに注目してみてください。

初日を総合5位で終えた新井だったけど、電気系のトラブルで8位に。初めて尽くしの体制でも速さは見せたので、次戦以降に期待!

サービスの撮影を終えると、約50キロほど先のSSに向かいます。街を抜けて郊外に出たところで対向車がパッシングしてくるんです。なんだなんだ?と思ってると路肩に怪しい車と怪しいおっさん! そう、ネズミ捕りでした。パッシングで教えてくれるなんてこと、すっかり忘れてましたよ。昔は日本でも見る光景でしたよね。その後も何ヶ所かでネズミ捕りの現場と覆面パトカーに遭遇。1台はヨーロッパでよく見るシュコダのオクタビアで、もう1台はなんとスバルのフォレスター。こんなの絶対わからないよ!

こちらはリーヒマキの街で見かけた2104のワゴン。2105はチェコで見たけど、これは初めて見たなあ。

ようやくありつけたランチ。このボリュームで8ユーロ。安い!しかも美味。

下見の時に見つけた菜の花畑。天気がよければなあ。来年リベンジしよ!

ボクは無事だったんだけど、なんとこの日、ルクヤヌクが2度の速度超過で主催者が罰金と執行猶予付きのポイント剥奪を命じました。ラリー車にはGPSのトラッキングシステムが搭載されていて、全部記録されているんですね。そして驚くのが、90キロ制限の道を約80キロも超過していたこと。さすがに飛ばしすぎでしょ! 国によっては渋滞などでタイムコントロールに遅れそうなラリー車を警察車両が先導するなんてシーンを見るけど、ラトビアはそこんとこには厳しそうな雰囲気でした。もし海外に観戦に行く時はスピード違反にも注意してくださいね。ボクも最近でこそ捕まらなくなったけど以前はしょっちゅう捕まったり、ありがたくない記念撮影をされたりしていました。何事も経験ですね。

オリバー・ソルベルグが初参戦で総合優勝!

午後も快走を続けたオリバー。全部で13SSあるうちの10SSでベストタイムを奪って、ERC初参戦で総合優勝。ERC史上最年少優勝の記録付きです。2位にルクヤヌク、3位にはこちらも若い19歳で地元リエパーヤ在住のマルティン・セヌク。猛チャージを見せた新井でしたが、結局8位でラリーを終えました。

SS1からブッチギリの速さを見せつけたオリバー・ソルベルグ。リエパーヤはラトビア選手権で経験済み。

若いドライバーの活躍が目立ったラリー・リエパーヤ。オリバーは秋に開催されるラリーGBでWRCデビューが噂されています。今回の走りを間近で見た限り、WRCでも大暴れしそうな予感。今からイギリス行きの費用、用意しておかないとね。

両親とチームクルーに祝福されるオリバー。ペターもすっかりオヤジの顔ですねえ。

走りを見てるとほんとに17歳かよ!と思うけど、本人は見た目通りの17歳の少年。だけど、受け答えもしっかりしていて、ボクの17歳の頃とは大違いですよ。

いかがでしたか?国境をまたいだラリー行脚の旅。ほとんど修行に近いスケジュールだったので、ぶっちゃけもうやりたくありませんが、世界にはまだまだ楽しそうなラリーがいっぱいあって、次はどこに行こうかと地図とカレンダーを見ながら安い航空券を探すのが日課です。

イギリス人ドライバーのカティー・マニングスとノルウェー人コ・ドラのベロニカ・エンガンの女性クルー。可愛いふたりだけど走りはアグレッシブ。フロントガラス割れてるし。ERCにはレディースカップも設定されています。

あ、そうそう。フィニッシュを撮り終わったらすぐにリエパーヤを出発してまたもやリガへと移動。予約していたホテルに着いたのは23時。結局この日も早朝から深夜まで動きっぱなしでありました。よくやった!オレ!でも、もうやりたくない!

山本 佳吾

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