発表会

1年間は充電利用料が無料! メルセデス初の量産BEV「EQC」が日本デビュー!

航続距離は400kmを実現

メルセデス・ベンツ日本は7月4日、同ブランド初となる電気自動車「EQC」を発表した。価格は「EQC 400 4MATIC」が10,800,000円、発表記念特別仕様車 の「EQC Edition1886」(日本限定55台)が12,000,000円で、「Mercedes-Benz Online Store(メルセデス・ベンツ オンラインストア)」で 7月18日午前11時から先着順でEQC Edition 1886のWeb商談予約を開始するとのこと。 デリバリーはEQC Edition 1886が今年10月以降、EQC 400 4MATICは2020年春を予定している。なお、5年間10万kmまでの一般保証と無償のメンテナンスプログラム「EQケア」を全車標準設定し、高電圧バッテリーは8年または16万km以内保証で、 全国約21000基での充電利用料及び月額基本料が1年間無料、6.0kW(30A)対応の交流普通充電器本体を無償提供、設置にかかる費用負担を軽減するため10万円のサポートを実施するなど、初めて電気自動車を保有するユーザーの不安を一掃するプログラムが用意されている。

同社の情報発信拠点となる「Mercedes me Tokyo」で行われた発表会では、冒頭で上野金太郎社長がEQCを自らドライブして登場する演出も。プレゼンテーションでは、今後ダイムラーは2020年までに10車種のBEVを発表し、2030年までにEQブランドの販売比率を50%以上にすると明言するなど、電動化を積極的に進めていくことをアピールした。

その後開発責任者であるミヒャエル・ケルツが登壇し、商品説明を行った。ここではEQCの開発過程からはじまり、パワートレインの制御やバッテリーのセル、各地域の充電方式や航続距離を最大化するための施策に至るまで、かなり詳細な内容。日本市場に対する意気込みが感じられる部分でもあった。

ECQのパワートレインは、前後アクスルにそれぞれ1つずつモーターを搭載。この2つのモーターはトータル最高出力408ps(300kW)、最大トルクは765Nmを発生し、低中負荷領域では効率を高めるためフロントのモーターのみで走行し、走行状況に応じてリアのモーターを稼働する4WDシステムを最小している。また前後両方のモーターをオルタネーターとして使用することで、回生ブレーキによる減速効果を最大限に高めているという。ちなみにバッテリーはリチウムイオンで、容量は80kWh、航続距離はWLTCモードで400kmを実現、前後アクスル間のフロア部に搭載されているが、衝突安全構造を一体化した堅牢なフレームで囲まれており、バッテリーとの間に変形部材を配置することで、外部からの激しい衝撃を吸収する構造とされているという。

パワートレインやサスペンション、ステアリング等の特性を変化させるドライブモードは、デフォルトの「コンフォート」、効率重視の「エコ」、レスポンス重視の「スポーツ」、各特性を個別に設定できる「インディビジュアル」の4つが用意される一方、回生ブレーキも4段階に調整できることが特徴となっている。

エクステリアのデザインは全体的にシンプルかつシームレスなラインで構成されており、フロントでは大型のブラックパネルとマルチビームLEDヘッドライト、リアでは上下にスリムなコンビネーションランプが目を引く。

インテリアは最新のメルセデスにある大型ディスプレイをダッシュボードに配置したほか、インフォテイメントシステムのMBUXも装備。エアコンのアウトレットはEQ専用のローズゴールドのカラーが採用された。

充電は6.0kWまでの交流普通充電と日本国内に多い50kWまでの直流急速充電CHAdeMO規格にも対応。残り10%状態からなら6.0kWの普通充電では約13時間で100%、50kWの急速充電では80分で80%程度まで充電が可能だという。

また、発表会では新たにメルセデス・ベンツ日本のブランドアンバサダーに就任したプロ騎手の武豊さんもゲストで登場。上野金太郎社長とメルセデスへの思い入れや感想などを語るトークセッションも行われた。

 

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